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2002年04月16日(火) |
天国から来たチャンピオン |
4月16日の花はチューリップです(例によって諸説あり)。 チューリップのようにバラエティに富んだ色を持つ花は、 その色によって花言葉もいろいろのようですが、 緑のチューリップの花言葉がちょっとすてきだったので、 きょうは、そこから連想したこちらの作品をどうぞ。
天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait 1978年アメリカ ウォーレン・ベイティ監督
1941年の映画「幽霊紐育を歩く」のリメイクです。 おもしろいのは、この映画の原題はHere Comes Mr.Jordanですが、 1943年につくられた映画で、そのものずばり、 Heaven Can Wait「天国は待ってくれる」というタイトルのものも あるんですよね……
ちょっと(大分)違いますが、 『羅生門』のタイトルでつくられた黒澤映画の原作が、 芥川龍之介の『羅生門』……ではなく、『藪の中』の方というのを ちょっと思い出しました。 ちなみに、1997年製作の『MISTY』の原作も『藪の中』でした。
まるで無関係なうんちくは、この程度にとどめまして……
フットボール選手のジョー(ウォーレン・ベイティ)は、 この世に未練をたっぷり残したまま、天使のミスで事故死します。 が、ミスとわかったときには、既に遅し。 彼の魂は、乗り物である体を求め、やはり亡くなったばかりの 青年実業家に乗り移ります。
生前嫌われ者だった実業家に、 体育会系の天真爛漫なノリが魅力のジョーが乗り移ったことで、 周囲は戸惑いながらも、「なんだ、いい人じゃないか」と見直し、 美しいベティ(ジュリー・クリスティ)との恋もいい感じで進み、 すべてが順調に思えましたが、 ジョー自身(つまり中身)は、まだフットボールが諦められず……
手法は違えど、「別人になってしまった誰が」を取り巻く 戸惑いや笑いを描いた映画は結構ありますが、 その中でも広い世代に支持されているコメディーの傑作です。
ところで、この作品は、舞台でも何度も上演されてきましたが、 実は映画は、この後にもリメイク版がつくられていました。 『天国から来たチャンピオン −2002−』なる邦題で、 原題はDOWN TO EARTHというそうです。 3月にDVDがリリースされたそうですが、 ごらんになった方、いらっしゃいますか? 主演はクリス・ロックで、その他のキャストのメンツから考えると、 ベイティ版の『天国…』よりもさらにコメディ色が強そうです。
そうそう、私がなぜ緑のチューリップの花言葉から、 『天国…』を連想したか? 問題の花言葉は「美しい瞳」だそうです。 既にごらんになった方なら、ピンと来たのではないでしょうか。
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