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2002年03月28日(木) チャンス!(1996)

3月28日は、女優ダイアン・ウィーストの誕生日です。
主演としての華やかな活躍よりも、「主人公の母」などの役が多く、
気がつくとそこにいるタイプの、ふんわりした女優さんですが、
その「ふんわり」で、2度もオスカーをとっている実力派でもあります。
そこできょうは、こんな作品はどうでしょうか。


チャンス! The Associate
1996年アメリカ ドナルド・ペトリー監督


「チャンス」の邦題でよく知られているものは、
どちらかというと、ピーター・セラーズ主演の
1979年作品(原題Being There)の方だと思いますが、
こちらの邦題は感嘆詞つきです。

投資コンサルタントのローレル(ウーピー・ゴールドバーグ)は、
優秀でありながら、常においしいところは後輩の男に持っていかれ、
出世も遅れがち…というか見込みがないという状況に嫌気がさし、
会社をやめ、みずから会社を興すことにします。
彼女を慕っていたサリー(D.ウィースト)も、
ローレルをサポートしようと、彼女について会社をやめました。

しかし、幾らいいアイデアを思いついても、
女性だというだけで相手にされないことが多く、
やむなく「ほかに男性のアソシエートがいる」と嘘をついて、
“カティ”なる架空の人物をでっち上げて、
いつも多忙なカティにかわり、私が代理で話を…という格好で、
数々の商談をまとめていくのでした。

だんだんゴージャスになるオフィスを、
より使いやすいものにするために腐心したのは、サリーでした。
もともと事務能力はあるのは認めつつも、
サリーを見くびっているところのあったローレルは、
彼女の有能さに舌を巻き、2人はいい関係を築きます。
そして男社会に切り込むように、目覚ましい活躍を見せるのですが…

2人の快進撃は見ていて非常に気持ちのいいものでした。
好事魔多しとでもいうか、成功を妬んでの妨害にもうまく立ち回り、
切り抜けていきます。

2人の実力派の好演により、ハラハラ、ドキドキすら
安心して味わうことができる、良質のコメディーでした。
レンタル店でもちょっと地味な存在かもしれませんが、
興味がわきましたら、ぜひ探してみてくださいませ。


ユリノキマリ |MAILHomePage