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2002年03月20日(水) |
L.A.コンフィデンシャル |
さて、「本日のオスカー候補」は、折しも 対象作品『ビューティフル・マインド』キャンペーンのため来日中の ラッセル・クロウです。 一昨年『インサイダー』で初候補になり、 昨年は『グラディエーター』で受賞した彼ゆえ、 ことしは2年連続受賞なるかと注目されていますが、 彼が日本で初めて注目された作品といえば、やっぱりこれでしょう。
L.A.コンフィデンシャル L.A. Confidential 1997年アメリカ カーティス・ハンソン監督
本当を言えば、3月24日のカーティス・ハンソンの誕生日に 取り上げようと思ったのですが(1945年)、 今朝のショービズニュースを見て気が変わりました。
開発著しい1950年代、 スペイン語でいえば「天使の街」の意味を持つ ロサンゼルス(L.A.)が舞台です。 刑事ドラマのアドバイザーなども務め、スマートに仕事もこなす ジャック(ケヴィン・スペイシー)、 とにかく出世命!のエド(ガイ・ピアース)、 そして、幼時体験から、女性に手を上げる男を憎んでいる バド(ラッセル・クロウ)の3人は、 それぞれに煙ったい存在だと思っていました。
3人は、マフィアの抗争に巻き込まれて、 同僚刑事ステンズランドを含む6人の男女が カフェで惨殺された事件を、 それぞれ独自の立場で追っていきます。 すると、意外な人物の姿が浮かび上がってくるのでした…
香気を感じるというか、非常に粋な映画でした。 中心になる3人の敏腕刑事と、 彼らの指揮監督の立場にあるダドリー警部 (ジェームズ・クロムウェル)の キャラクターに負うところも大きいのでしょうが、 サスペンス映画として、非常に成熟したものを感じました。
事件そのものにはそれほどかんでこないものの、 この映画作品への影響力は非常に強い、 40年代の人気女優ベロニカ・レイクによく似た娼婦の役を、 キム・ベイシンカーが演じています。 ベイシンガーは、この演技でアカデミー賞初め、 当時の映画賞の助演女優部門をおおむねかっさらいました。 (個人的には、「きれいなねーちゃんだなー」と思っただけで、 彼女もっとコミカルな役が似合うのにと不満はあったのですが、 とにかく艶っぽく、きれいでした。)
芯がしっかりした作品を見たい、 何かこう、オトナって感じのものに触れたい… というようなときにお勧めします。
ところで、この映画のメーンキャストは、 何となく「オーストラリア」づいたところがあります。 ラッセル・クロウはニュージーランド出身で豪州映画の出演歴あり。 イギリス出身のガイ・ピアースが初めて注目されたのは、 何といっても『プリシラ』のドラッグクイーン役ですし、 ジェームズ・クロムウェルといえば、 『ベイブ』のホゲットじいさんのイメージも強いのでは?
まあ、それだけなんですけど…
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