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1月13日は、ペネロープ・アン・ミラーの 誕生日です(1964年)。 結構キャリアのある人ながら、どうもパッとしませんが、 今日御紹介の映画での彼女は、 そのおっとりしたムードをよく生かし、 出番は少ないながらも光っていました。
ブルースが聞こえる Biloxi Blues 1988年アメリカ マイク・ニコルズ監督
劇作家ニール・サイモンによる「自伝的3部作」の2作目で、 「ビロキシー・ブルース」のタイトルのまま、 日本の劇団の舞台でも上演されているようです。 …が、私は演劇方面は全く疎いので、 これ以上のことはよくわかりません。
第二次大戦下、ミシシッピー州ビロキシーの軍事訓練所で、 結局は戦地に駆り出されることなく終戦を迎える 主人公ジェローム(マシュー・ブロデリック)を初めとする 若者たちのさまざまなエピソードが綴られています。 言葉は悪いけれど、作文の余り得意でない小学生が、 「ありのままを書きなさい」と言われて書いたものを そのまんま映像化したら、 思わぬ繊細な心理描写の効果が「たまたま」生まれちゃった、 みたいな発想をさせられる部分もあり、 地味だけれど独特の味を持った、忘れ難い作品です。
ペネロープは、 地元のダンスパーティーでたまたまジェロームと踊る、 デイジーという少女の役でした。 読書好きのジェロームが、 「好きな小説のヒロインと同じ名だ」と言えば、 「デイジー…ミラー?ブキャナン?」 と返し、ジェロームを驚かせるという1シーンもありました。 「南部は読書が盛ん」なんだそうです。
いいなー、私は自分と同じ名前(本名)のヒロインといえば、 34年になんなんとする人生の中、 さるエロ小説で「たまたま」1つ見かけた記憶しかありません。 それも、バカで自分というものを持たない女で、 しかも、とりあえず容姿端麗な 「デイジー・ミラー」(H.ジェイムズ)や 「グレート・ギャッツビー」のデイジー・ブキャナンと違い、 ルックスも野暮ったさを想像させる描写しかなく、 何だか悲しい気分になったことを覚えています。 (というか、これは作家の筆力のせいもあるのでしょうが)
それはともかく…。 そう評判のいい作品ではありませんが、 決して悪くないと思うので、お勧めします。
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