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2002年01月07日(月) バーディ

こんにちは。新年早々「開店休業」状態で、
いっそ「週刊きょうの1本」に改題しようかと本気で考えましたが、
今年も基本は1日1本で頑張ってみようと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、本日1月7日は、
ニコラス・ケージの誕生日です(1964年)。
そこで、彼の初期作でも名作の誉れ高い作品を。

バーディ Birdy
1984年アメリカ アラン・パーカー監督


80年代後半、なぜか「ベトナム戦争関連映画」がブームのように
つくられたことがありましたが、
それより一足先んじて製作されたこの作品は、
ベトナム戦争の残した禍根と、
戦争において戦力になってしまう若者の青春像を、
非常にバランスよく描いていました。

主人公は、鳥が好きで好きで鳥になることを夢見る
バーディと呼ばれる青年(マシュー・モディン)で、
戦争後、いわゆるPTSDの症状が悪化し、
自分を鳥だと思い込むようになります。
そんな彼を、自身も大きな負傷をしながら、
何とか救いたいと胸を痛める健気な親友アルを、
ニコラス・ケージが演じていました。

戦争に行く前の2人は、ちょっと変わり者のバーディと、
ごくごく当たり前に軽薄な若者アルの名コンビで、
なかなかに笑いを誘うシーンもたくさん見せてくれます。
バーディに興味を持った少女が、彼の歓心を買うために
自慢のバストをあらわにするものの、
彼が「性的に」少しもそそられず…というあたり、
「笑ってもいいものかどうか」と思いつつ、
やはり笑ってしまいます。
しっかりした体つきの美青年が、
「バストなんて、ただの張った乳腺じゃないか」
と言い放つあたり、もったいないような、腹が立つような…

「青春映画名作選リスト」を脳内にお持ちの方、
この映画のリストアップをお忘れなく!


ユリノキマリ |MAILHomePage