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2001年11月25日(日) コクーン

今日11月25日の花はネリネ、花言葉は若返りだそうです。
全く知らない花だったので調べてみましたら、
“ダイヤモンドリリー”の別名を持つ、可憐にして色気のある花でした。
では、その花言葉に因んで、こんな作品はどうでしょうか。

コクーン Cocoon
1985年アメリカ ロン・ハワード監督


この映画をごらんになった方にとっては、若返りだから「コクーン」って、
またベタベタだなあと改めて呆れていらっしゃるかもしれませんが、
(私がベタベタなのは、今日に始まったことではありませんが)
この、よくも悪くもアメリカ的な元気老人の物語、
決して嫌いでないものですから、ぜひとも取り上げたいと思いました。

Cocoonとは、いわゆる「繭(まゆ)」のことですね。

フロリダで、あるプールつきの家を借りた4人の男女が、
海底から拾ってきた「謎の丸いモノ」を拾ってきてプールに入れるのですが、
実は、その家が空き家だった頃から、
そのプールには、近くの老人ホームの不良老人3人組が、
こっそり潜り込んでは泳いでいたのですが、
その習慣はその「丸いモノ」が入ってからも変わらず。
が、丸いモノが入って以降泳いだじいちゃんたちは、
不思議なほどの若返りを見せ、
ダンスにボウリング、そして愛妻との夜の生活まで
精力的まで楽しむようになっていくのですが…

一体その「丸いモノ」の正体は何なのでしょう?

いわゆる「地球外生物」が登場し、
SFファンタジーにカテゴライズしてもいいのでしょうが、
高齢化問題を切り口を変えて扱っている作品という見方もできます。
姿形ではなく、内側から生き生きと若返ってくるという表現方法に
好感が持てました。

そういえば、ジョン・キューザックがまだ若くかわいかった頃の
傑作青春映画『セイ・エニシング』の中で、
「バイト先に来る老人が食事しているのを見ると、
みっともなくてがっかりする」
という趣旨のことをジョンが言ったために、
“篤志家”の父親が老人ホームを経営しており、
自身もその手伝いをしている、ジョンの恋人アイオン・スカイが、
ひどい偏見だと怒るシーンがあったのですが、
ジョンはその後、アイオンにつき合って老人ホームを訪れ、
『コクーン』のビデオ上映会を仕切っていました。
なーんかわかりやすくていいなーと思いました。
日本では、そういうときに取り上げられるような作品が
思い当たりません。
だからどうというんでもありませんが……


ユリノキマリ |MAILHomePage