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1966年11月17日、ソフィー・マルソーが生まれました。 もはや国際女優といってもいい存在の彼女ですが、 デビュー当時は、「福祉関係の仕事に就きたいという夢も持った」 ごく普通の(その中でもとびきりかわいい)十代の少女でした。
やたら脱ぎっぷりがよくなった二十代のとき、 まるでデビュー当時を思い出したように、 ほのぼのしたラブコメディーに出演していました。 で、今日はこの作品を。
スチューデント L'Etudiante 1988年フランス クロード・ピノトー監督
教職を取るために勉強中の大学生バランティーヌと、 ミュージシャンのエドゥアールは、 スキー場のケーブルカーで相乗りしたのがきっかけで知り合い、 やがて恋愛関係に突入します。
2人は例えば、 同じ時間帯に裏と表で別な映画の番組を放映していたとき、 「『スター・ウォーズ』録っておいたんだ」 「『狩人の夜』もやってたのに」 などと、好みが合わないこともあるし、 お互い忙しく、何かとすれ違いも多いのですが、 なぜだか求め合ってしまい、それなりにいい恋人関係です。
が、エドゥアールはバランティーヌを愛していながら、 本当は「小面倒くさいことを言わない、見た目のいいグラマー」が 好きだったりするので、 「バランティーヌは美人だが、理屈っぽ過ぎるし」などと 半分冗談で友人と話しているところを彼女に聞かれ、 一悶着あります。
終盤で、バランティーヌが資格試験のうちの 口頭試問を受けるシーンがありますが、 ここがなかなかの見せ場ですね。 法廷もの・議会もののようなノリがあり、熱弁を奮うバランティーヌが 非常に魅力的です。
一から十まで好みが合うことを確認してから成立する 恋愛関係も悪くないけれど、 たまーに話が合わなくて、「この人にこういう話題は避けとこ」と 密かに思ってしまうような関係も、それはそれでいいかもと、 しみじみ感じさせてくれます。 リアルながらドロドロしていない、本当に生活スケッチのような 恋愛物語でした。
ソフィーの、いかにも学生風のファッションもステキでした。 グレーのカーディガンにロングスカートの出で立ちがかわいくて、 自分の首から上に乗ったものを顧みず、 似たようなのを探して着たことがあるのですが、 スカートが紺のロングプリーツだったのが災いし、 (映画で使われていたのは、プリーツではなかったと思います) 職場の先輩に、「なんや、高校で番張ってたとき履いてたやつかね」と からかわれたことがありました。 そういえば、スケ番という言葉はいかにも死語っぽいし、 長いスカート履いている女子高生なんて、見たことありませんね。
こんなことを書いているうちに、 久々にデビュー作『ラ・ブーム』が見たくなりました。 下手すると、今のソフィーって、 当時の彼女くらいの子がいてもおかしくない年齢なんですね…。
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