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2001年11月10日(土) |
死刑台のエレベーター |
今日11月10日は、1979年に制定された「エレベーターの日」だとか。 ならば、単純な発想ですが、こんなのはどうでしょうか?
死刑台のエレベーター Ascenseur pour l'echafaud 1958年フランス ルイ・マル監督 (英語タイトル:Elevator to the Gallows)
今は亡き名匠ルイ・マルの、衝撃のデビュー作です。
この映画をごらんになったことがなくても、 マイルス・デイビスが奏でるけだるいトランペットのメロディーは お聞きになったことがあるのでは? (私は中学時代、文化放送の「青春キャンパス」という番組の中の、 少々イカガワしいコーナーで、この曲を初めて聞きました)
社長夫人(ジャンヌ・モロー)と その愛人である青年医師(モーリス・ロネ)が、 邪魔になった社長を殺害し、完全犯罪を目論んだものの、 青年医師が乗ったエレベーターの電源が切れ、 閉じ込められてしまったことから、すべての計画が狂い出す… というようなサスペンスです。
青年医師が、何とかエレベーターから脱出できたはいいものの、 自分の車を盗んだ若いカップルがあるドイツ人を殺したことから、 身に覚えのない殺人容疑者として指名手配されていて、 その“潔白”を証明するため、社長夫人は手を尽くしますが、 それが吉と出るか、凶と出るか? 乾いた非情なタッチながら、 若いカップルのバカっぷりもさりげない味付けとなり、 「おフランス映画恐怖症」の私も退屈しない1時間半でした。 少々古いものの、本格派サスペンスに飢えている方にお勧めです。
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