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2001年11月08日(木) ハドソン河のモスコー 

何となく、「ケビン・ベーコン・ゲーム」※の様相を
呈してまいりましたが、
きょうは、昨日のポール・マザースキーを受け、
こんな映画を御紹介いたします。

※お節介解説…「ケビン・ベーコン・ゲーム」とは
ある映画から出演者を抽出し、その出演者の別の作品→
さらにその作品の出演者→別の出演作…とつないでいって、
4人以内にケビン・ベーコンにたどりつく遊び
(例)
公開中の作品から、『エボリューション』→ジュリアン・ムーア→
『マグノリア』→トム・クルーズ→『ア・フュー・グッドメン』→ケビン!
という感じ(3人上がりでした♪)
映画は群像劇、人は出演作の多い人を選ぶのが、コツとも言えないコツ?


ハドソン河のモスコー Moscow On The Hudson
1984年アメリカ ポール・マザースキー監督


ロビン・ウィリアムズがまだ「彼が主演の作品は当たらない」
というジンクスを持っていた頃、
(要するに、コメディアンとしての地位は確立していたということですね)
旧ソ連モスクワからニューヨークに興行にやってきた
サーカス団員を演じた作品です。
ガールフレンドに「お土産にジーンズ買ってきて♪」などと言われ、
ひげ面の熊のようなロシア人ロビンはあいた時間に百貨店に行き、
その場で追手をまいて逃げ出し、なんと亡命してしまいますが…

ごめんなさい!おもしろかったことは覚えているのですが、
彼が最初から亡命するつもりだったのか、
華やかで豊かなアメリカンスキーに目がくらんで亡命しようと思ったのか、
その辺がまーったく思い出せないのです。
(多分後者ですが、目がくらんだというよりは、自由に憧れたというような
ニュアンスだったと思います)
日本未公開ものですが、その中でもかなりメジャーだと思うので、
ビデオショップでは比較的見つかりやすいと思います。

アメリカ生活は、決して楽なものではありませんが、
そこはそれ、ポール・マザースキーが、心優しく丁寧に
彼や彼を取り巻く人々を見守るように演出しているので、
安心して見ていられます。
この製作をされたのが、まだ冷戦時代だったということを考えると、
ラストで、ちょっと皮肉な1スケッチが見られますが、
これもまた「あらら…」と、思わず笑ってしまう程度のもの。
(チェコ映画『コーリャ 愛のプラハ』の終盤でも、
この手の演出がありましたが、
正直、のんきな日本人としては、どうとっていいか判らないまま
笑ってしまう性質のものではあります)

作品としてのクオリティーは高いのに、日本で公開されなかったのは、
1.モスクワでの行列をして物資を手に入れるシーンが誤解を与える
2.有名な役者が出ていない
という理由によるそうですが、
1はともかく2は、今となっては
「バカ言っちゃ困る」ってところですね。



ユリノキマリ |MAILHomePage