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本日10月7日は「ミステリー記念日」だそうです。 1849年のエドガー・アラン・ポーの命日にちなんでの制定とか。 では、ミステリーの傑作ということで。
情婦 Witness for the Prosecution 1957年アメリカ ビリー・ワイルダー監督
一言で言えば、「これ言ったら罰金100万円」のネタバレポイントが 非常にはっきりした、実にミステリーらしい映画です。 アガサ・クリスティの『検察側の証人』の映画化。 もうごらんになった方はもちろん、 映画はまだでも、原作をお読みになった方は、 「はいはいはい」と、すぐに納得なさることでしょう。
『愛情物語』などでも有名なタイロン・パワーが、 (色男らしく)未亡人殺人の容疑者として登場します。 彼の弁護を引き受けるのが、チャールズ・ロートン。 とぼけたおじいさんという風情の人ではありますが、敏腕です。 パワーの内縁の妻役であるマルレーネ・ディートリッヒが、 彼のアリバイを証明できる唯一の人間なのですが、 彼女は、なぜかパワーに不利になるような証言をします。 彼女の真意は那辺にあるのでしょうか? そして、判決の行方は?
というようなお話ですが、緊張感の中にもユーモアがあって、 最後の最後まで、飽きさせるということを知らない映画です。 パワー、ロートン、ディートリッヒの共演もすばらしいのですが、 ロートンの世話を焼く看護婦役のエルザ・ランチェスターが、 おばさま女優マニアとしてはたまりません(ちょっと下世話?)。 ちなみに、私生活ではロートンの奥様だったそうです。
長く語ると、一番言ってはいけないことを言ってしまいそうなので、 今日は短めに抑えておきたいと思います。 絶対お勧めしますので、少しでも興味のわいた未見の方、 ぜひとも「レンタルビデオリスト」にアップしてくださいませ。
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