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2001年10月02日(火) |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ |
1951年10月2日、 ミュージシャンで俳優でもあるスティングが生まれました。 私の大好きなアーチストの1人ですが、 この人、結構な本数の映画に出ている割に、 どうも作品に恵まれていない印象を受けます。 そこで、彼がなかなか重要な役で出演していて、評判がよく、 私も大好き!という唯一の作品を取り上げることにしました。
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ Lock, Stock and Two Smoking Barrels 1998年イギリス ガイ・リッチー監督
ちょっとゴシップネタから始めますと、 あのマドンナがガイ・リッチー監督と結婚したのは、 彼の若き才能に惚れ込み、 自分の出演を条件に出資したスティングが、 彼にマドンナを紹介したことがきっかけ…だそうですね。 いろいろな意味で罪なことしてくれたものです。
この長いタイトル、「一切合切煙の中」とでも訳すのでしょうか。 映画のプロットを実によくあらわしています。 どう略していいのかもわからず、 生真面目に『ロック、ストック(以下略)』おもしろかったよーと タイトルをフルに言うはめになりますが、 それでいて、ここまで支持された作品も珍しいと思います。
ニック・モラン扮する主人公エディは、 ヤクザ相手にカードで儲けようとしてあべこべに借金をつくってしまい、 3人の友達も巻き込んで、 借金返済のための金策(悪いコト)をするはめになります。 中途半端にワルの若造たちですから、計算違いや認識の甘さもあり、 (大体、だから借金つくっちゃったのですが) 結果的に弾丸が飛び交い、死体の山が築かれていくという、 聞いただけだと実に後味の悪そうな映画ではあります。
ギャングの面々、子連れの借金取り(しつけにうるさい)、 マリファナをつくる学生グループ(嫌なグループですね)などの、 個性豊か過ぎる面々が総勢20名見当出てきて、 必ずどこかでつながってまいりますので、 いわゆる「ガイジンの顔ってみんな同じに見える…」方には ちょっときつい作品かもしれませんし、 やたらと人が簡単に死ぬことへの批判もありましょうが、 大人の分別で、ブラックコメディーとして楽しむのが一番かと思います。
スティングの役は、この映画では唯一の堅気といってもいい 「飲み屋のオヤジ(で、エディの父親役)」でしたが、 暗黒街の強面も一目置くという、泰然自若とした男なので、 はっきり言って、どんなワルよりずっと怖かったです。 あの眼光鋭い面構えとしゃがれ声にぴったりはまった好演でした。
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