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今日9月18日の花は、 「孔雀草」、花言葉は「一目惚れ」だそうです。 ※その日の「花」は、本によって1種類しか書いていなかったり、 微妙なずれがありますので、 皆さんのお持ちの資料等と異なる場合がありますが、 御了承くださいませ。
一目惚れの最もわかりやすいケースとしては、 容姿のよさとか、好みのルックスに惹かれるというのがありますが、 それだと、ストライクゾーンの広い人は、 しょっちゅう一目惚れしてしまうことになっちゃうので、 それプラス・アルファで、 「何か持っている人」ということになりましょう。 それが何なのか、的確に説明できるかどうかは別として、 ロマンチックな恋のきっかけであることは確かです。 だからこそ、映画のモチーフにもしばしば採用されるのですが、 今日の1本は、これにしてみました。
めぐり逢えたらSleepless in Seattle 1993年アメリカ ノーラ・エフロン監督
往年の名作『めぐり逢い』が重要なキーワードになっているので、 この邦題になったのだと思いますし、悪くはないのですが、 原題直訳(でもないけれど)で、 「シアトルの眠れない男」みたいな感じの方が、 もっとそそられたのでは?と、個人的には思います。
建築家サム(トム・ハンクス)は、一目惚れの妻と結婚し、 一児をもうけますが、その妻と死別した後、 シカゴからシアトルに引っ越します。 サムの息子ジョナは、まだ落ち込んでいるパパに新しい恋人、 つまりは自分のママを見つけたいのだと、ラジオの相談番組で話し、 サム自ら電話口に駆り出され、全米にサムの声が届いたことで、 その優しそうな男性サムに、ラジオを聞いた女性たちが 興味を示すことになります。
それを聞いていてサムに惹かれた女性の1人に、 ニューヨークで新聞社に勤めるアニー(メグ・ライアン)がいました。 彼女には、完璧といっていいフィアンセもいて、 結婚間近だったのですが、サムのことが心にかかり、 新聞社勤めの環境を生かしたリサーチの後、 サム宛に手紙を書きますが、 やみくもに手紙を送ってきた他の女性たちと違い、 アニーは息子ジョナの歓心も買ってしまいました。
穏やかで微笑ましい空気を持ったラブコメディーなので、 あんまり気にならないのですが、 アニーの一連の行動を冷静に見ていると、 「恋は狂気の1つなんだなあ」と思わずにいられません。 そして、ロマンチックコメディーだからして、 悪い方向には向かわないのですが、 彼らの「運命の恋」の陰で、泣いている人もいるんですよね。
ネタバレの線引きが難しい映画なので、 どうして一目惚れでこの映画を選んだのかについては、 ごらんになっていただくのが一番かと思います。 「やっぱり、一目惚れにぷりちーな容姿は必需品なのね」と、 まあ、そんな結論に行き着いてしまいましょう。 だって、実は本当に一目惚れをしたのは、 アニーではなくてサムの方だったのです。 (死別した妻にではなくて、アニーに対してですよ)
小道具としての往年の映画の扱い方や、脇役の味も魅力です。 特に、アニーの親友を演じるロージー・オドネル、 サムの息子ジョナのガールフレンド役のギャビー・ホフマンなど、 女性陣がステキでした。
メグ・ライアン&トム・ハンクスコンビの映画としては第2作目ですが、 (第1作目はちょっと地味めの『ジョー、満月の島へ行く』) 3作目に当たる『ユー・ガット・メール』の 前哨戦みたいなところがある映画です。 「癖があるけど試しに」とか「たまにはこういうのもどうぞ」 「好き嫌いは見てから判断しても遅くないから」 といった言い訳・注釈の必要はなく、素直に勧められる好編です。 ロマンチックコメディーの似合う秋の夜長にぜひどうぞ。 音楽もいい感じですよ。 (ドリカムの歌は、日本だけのイメージソングでしたが)
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