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ディナーの後にGirls' Night Out 1998年大韓民国 イム・サンス監督
セックスと食が満載の映画でした。 そこそこ凝った映画を見慣れた後だと、 設定などは類型的な感じすら受けるかもしれませんが、 韓国というお国柄を無理なく受けたディテール表現もあって、 「意義ある1本」という印象です。
セックス観の異なる3人の女性が、即物的に性について語りながら、 料理に舌鼓を打ち、酒を酌み交わすシーンから始まります。 このシーンだけで、映画の3分の1(根拠なし)くらいは語っていました。 その酒宴にたった1人参加している男性は、 ホテルのレストランで給仕係をしているヨニ(チン・ヒギョン)の 恋人で、3人の女性の話をニヤニヤしながら聞いていますが、 話が進むにつれ、彼女らとの関わりがもっとディープになってきます。
やたらと裸の人が出てきたり、性描写が露骨だったりする 一般映画というのは結構ありますが、 大抵「芸術のため」とか何とか言い訳しながら表現しています。 この映画では、「リアリティを出すため」とでもいいましょうか、 下手するとコリアン・エロスと言われる韓国製ポルノも真っ青の (↑そんなに本数を見ているわけではありません。念のため) 「そこまでするか」なシーンがやたらと出てくるのですが、 人間の秘めたる部分を前面に出しているという感じで、 性もまたヒトの重要な営みであることを、まじめに考えたくなります。
3人娘のキャストですが、チン・ヒギョンのほか、 もはやベテラン女優のカン・スヨンが 性的に奔放なデザイン会社社長、 この映画でデビューし、演技賞を総なめにしたたキム・ヨジンが 耳年増の大学院生という役どころでした。 三人三様で魅力的ではありますが、 3人とも完全に共感できる考え方の持ち主ではないところが、 私には魅力でした。 入り込むというよりも、傍観者として楽しむことができたので。
それにしても、チン・ヒギョンという女優さん、 本当に中山美穂にそっくりでした。 そっくりというよりも、時折見せる表情など、本人かと思うほど。 邪道かもしれませんが、ミポリンのファンには、 「彼女があんなことするなんて〜」と錯覚するような大胆な描写もあり、 そういう意味でも楽しめるのでは?と思います。
と、勝手なことを書いてしまいましたが、 女性には特にお勧めしたい1本です。 勝手ついでに書けば、男性の目から見たら、 特にカン・スヨンの役どころなど、単なるインランとしか映らない おそれもあるものですから。 (女性が見ても…そう思うかも)
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