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2001年08月05日(日) TAXi

今日8月5日は「タクシーの日」です。
東京乗用旅客自動車協会が1984(昭和59)年に制定し、
翌年から実施されているとか。
1912(大正元)年、東京・数寄屋橋のタクシー自動車株式会社が
日本ではじめてのタクシーの営業を開始したことに因むそうです。

で、3年前の公開時、
見た人がいろいろな意味で驚いたと思われる、
「タクシーの映画」を御紹介します。

TAXi
1997年フランス ジェラール・ピレス監督


ストーリーはというと、はっきり言って、
何かのTVの人気シリーズを何とか映画化しようとしたら、
こんなふうになるのかな〜というノリです。
そういう説は聞いたことがありませんが、
フランスでも、TVで放映されるようなポリスアクションは
非常に人気があるそうですから、
似たような感じのテレビシリーズは、本当にあるかもしれません。

製作と脚本として、リュック・ベッソンがいるんですよね。
別にもともと重厚なモノをつくるタイプの人ではありませんが、
これには少し驚きました。
ピレス監督については私もよく知りませんが、
この映画を紹介するとき、
高畑勲監督で宮崎駿製作の映画が「宮崎作品」と表現されるように、
「リュック・ベッソンの映画」と表現する人もいるようです。
が……『グラン・ブルー』の青が目にしみついて離れない、
というタイプの人に勧めると、「くだらない映画見せるな!」と
怒らせてしまうかもしれません。

舞台はフランスの港町、マルセイユ。
元ピザショップのスピード狂従業員が、
念願のタクシードライバーに転向し、
スピード違反でつかまったのをきっかけに、
何度も免許取得試験に落ちているドジな刑事と協力し、
犯罪捜査に活躍する……という、
ちょっと聞きにもおバカな映画ですが、
細部で非常にユーモラスな描写があって、
なかなか楽しめました。
フランス映画で、こんなに理屈抜きに楽しめるとは、
思いもよりませんでした。

タクシードライバーは、
彼女との甘い時間がなかなかとれないのが悩みで、
ドジ刑事の方は、ドイツ系美女で上司に当たる女性に
しょっちゅう迫っては、ひじ鉄を食らっています。
某イタリア映画を見たときも思ったのですが、
どんな気弱そうな男でも、好きになった女性には
積極的に声をかけ、迫っているんですよね。
ラテンのお人はやはり違います。

車のことはよくわからないのですが、
とにかくフランスの名車?プジョーが大活躍で、
世界に誇るドイツの名車メルセデス・ベンツは
まるっきりコケにされています。
これを小気味よいと見るか、苦々しく思うかは、
エンスー度やエンスー傾向によるかと思います。
私はどの車にも思い入れはないので、楽しく見ました。

この作品は、特殊効果なしで、
マルセイユの町を
実際に車が爆走したのだそうです。
2作目は未見なのですが、どんなものでしょうか?
パリが舞台ということは、
それほど無茶はできなかったのでしょうかね。


ユリノキマリ |MAILHomePage