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2001年07月29日(日) |
名探偵コナン/世紀末の魔術師 |
1871年の今日7月29日、「怪僧」と呼ばれたロシアの修行僧、 グレゴリー・ラスプーチンが生まれました。 もともとは貧農の出身ながら、 修行で体得した怪しげな「能力」を、 時のロマノフ王朝ニコライ二世の皇后アレクサンドラに特に買われ、 やがては政治的人事にまで力をふるうようになったため、 反ラスプーチン派に暗殺されたということです。
で、今日はこの映画にしました。
名探偵コナン/世紀末の魔術師 1999/日本 こだま兼嗣監督
ロシア・ロマノフ王朝最後のお宝 「インペリアル・イースター・エッグ」、 怪盗キッドの犯行予告、怪しげな人物たち、 謎解きの数々…… 舞台、役者、小道具、ストーリー展開、どれをとっても、 劇場版「名探偵コナン」シリーズの中で、 個人的に最も気に入っている作品です。 (といっても、2001年公開のものは未見なのですが) インペリアル・イースター・エッグの美麗さと、 その裏に隠された心温まるエピソードが、 今でもほのぼのと思い返されます。
この手の話は、どこを切ってもネタばらしになりそうで うっかり言えないのですが、 「1999年なのに、どうして“世紀末”なのか」 と、些事が目についた方には特にお勧めします。 もっとも、98年制作のテレビドラマでも、 この世紀末という言葉は使われていましたけど、 この映画の世紀末は、本当に本当の意味での“世紀末”なのでした。 (さすがにくどいですね……)
いつもながら荒唐無稽と言っちゃえば、 そこでオシマイなお話なのですが、 思い切り楽しもうと思えば、 人がゴロゴロ死ぬことによる後味の悪さは、 見事に払拭されてしまいそう。 今回のメーンも、怪盗キッドからお宝を死守せよ!ということなので、 本当なら無血で事を進めてほしかったのですが、 やっぱり犠牲者は出ました。 そこのところに不満が残るものの、 子供向けアニメにとどめておくのはもったいない おもしろさがあるので、お勧めいたします。
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