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2001年07月11日(水) 心の地図

今朝の新聞を読んでいたら、東京では、7月に入ってから今まで、
真夏日(最高気温30℃以上)でなかった日が、
たった1日しかなかったそうですね。
我が福島も、大した事情は変わりません。

そこで、せめて目に涼しい(あるいは寒い)、
寒い寒い北極圏が登場する映画を。

心の地図 Map of the Human Heart
1993年英=カナダ=豪=仏 ビンセント・ウォード監督


北極圏(カナダ)で育ったイヌイットの少年と、
白人とネイティブアメリカンのハーフの少女が、
モントリオールの病院で幼い恋をし、
後に第二次大戦下のイギリスで出会う…というような
美しく静かで、それでいて激しいメロドラマでした。
いまいち知名度が低いのが悔しいので、
ぜひとも探してみてください。
成人してからの男女を演じるのは、
ジェイソン・スコット・リーと、アンヌ・パリローです。

イヌイットの少年が、
文明とは程遠いけれど心豊かな生活をしていたのに対し、
ハーフの少女が、自分が純粋な白人でないことに
過激なほどのコンプレックスを持っているというのが
印象に残りました。
彼女のそのこだわりが、悲恋を招くのですから。

北極圏のきらきら光る氷雪が、自然の過酷さよりも、
ひたすら憧れを誘います。
「あんなところでオーロラを見たい」なんてね。


ユリノキマリ |MAILHomePage