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1961年4月14日、 ロバート・カーライルが生まれました。 気がつけば非常に多作な人なので、 「これ」を「代表作」と言い切ってしまうことに、 葛藤がないでもないのですが、 とにかく御紹介します。 本当は、1912年、タイタニックが沈没した日でもあるのですが、 私はもあの映画について語れるほど思い入れがないのです。 ファンの皆様、申しわけございません。 でも、ケート・ウィンスレットの演技はすばらしかったし、 “不沈のモリー・ブラウン”こと キャシー・ベイツもよかったですね。 決して嫌いな映画ではありません。
フル・モンティ The Full Monty 1997年イギリス ピーター・カッタネオ監督
最近では舞台ミュージカルにもなったという、 イギリス映画としてはまれに見る大ヒット作品ですが、 「すっぽんぽん」を意味する“Full Monty”は、 アメリカ英語にはない表現なので、 どういう意味なのかわからないまま見ていたアメリカ人も 多かったとか。 注・本来“Full Monty”自体には“すっぽんぽん”そのものの意味はなく、「全部」「一切合切」の方が近いそうです。Montyは、第二次大戦でドイツ陸軍のロンメル将軍を負かしたモンゴメリー元帥の愛称。この人の、何でもとことんやる性質に由来しているそうです。 そういえば、『テイラー・オブ・パナマ』の中で、ピアーズ・ブロスナンが、スーツの仕立てを「フル・モンティで頼む」と言っているシーンがありました。 「あの映画以来、本来の意味が勘違いされているがね」とも。
ロバート・カーライルは、鉄冷えの町シェフィールドに住む バツイチの失業者で、愛息ネイサンの養育費を支払えないため、 親権を妻に奪われそうになっている男ガズを演じています。
ネイサン役のウィリアム・スネープは、イギリスに多そうな、 「大人になってもカワイイ顔してそう」な美少年です。 彼の賢そうな表情を見るためだけに見るのも悪くない気がします。 そのネイサンのため、 「好きでやってんじゃない、親だからやるんだ」 との名台詞を生んだガズの金策行為は、男性ストリップでした。
ストリッパー仲間を演じている役者さんは、 元鉄工所の上司に当たるジェラルドが、 「恋におちたシェイクスピア」や「ラッシュアワー」でも見られる トム・ウィルキンスン、 ガズの親友デイブ(冗談のようですが、太っています) が、「フリントストーン2」のマーク・アディーでした。 また、車中でガス自殺を図ろうとしているところを ガズとデイブに助けられるロンパーを演じていた スティーブ・ヒューイソンは、 「マイ・スウィート・シェフィールド」で姿を見ましたが、 ほかの2人(ヒューゴ・スピアーとボール・バーバー)は、 残念ながら、私はほかでは確認しておりません。 でも、本国では、皆さん人気がある役者さんだとのことです。
余談ですが、ヒューゴ・スピアーという名前は、 20年近く前の「創作童話コンテスト」の 入賞作を集めた本で見たことがあります。 1983年に15歳か16歳の少年だったので、 彼の外見から推し量れる年格好からして、 案外、同一人物かもしれません。
92分というコンパクトで、テンポもよろしいので、 飽きさせないつくりではあると思います。 私は何しろ大好きな映画なので、 もっともっとしつこくお勧めしたいのですが、 (何せ、劇場で2回、ビデオでは30回以上は見ました) 映画好きで、星取表まで作成しているという某女優が、 この映画を最低ランクに入れていたのを見ましたので、 万人受けする映画とは言い切れないのかなあと考え直し、 ビデオショップに行っても、「ハズレだったらどうしよう」を懸念して、 手に取れずにいる方がいらしたら、 背中を押して差し上げたいと思います。「おもしろいっすよ」
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