木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年09月08日(月) 「うらやまのエゾリス」

「わ、ゆうちゃんの持っているリスのぬいぐるみにそっくり!」
今月号のかがくのともの表紙を見た時、
思わず、そんな声が出てしまいました。
ちょっとぬいぐるみの方が色がうすいんですけれどね、
毛の質感とか、ふさふさのしっぽとか。(きっと大きさも…!)

一見、りすって、動く”ぬいぐるみ”。
けれど、その外見とは裏腹に、
「生きる」ことに対して、とてもとても懸命です。
エゾリスのそんな姿に、はっとしました。

この本は福音館書店創立50周年記念企画の作品募集のなかで
えらばれて採用された作品だそうです。
里山でエゾリスに出会ってからかれこれ20年と言う作者が
撮り続けられたという写真は、
エゾリスの様々なお顔を見せてくれます。

エゾシマリスは冬眠するけれども、
エゾリスは冬眠しないんですね。
冬、雪降る中で、カラマツの実を食べているエゾリス…
その小さな身体に秘めたたくましさのようなものを
感じさせてくれました。

娘は「あ、この写真かわいいー!」と言っているかと思えば、
赤ちゃんをかかえる親リスをみながら、その真剣な姿に
何かを感じている様子だったり…。
ともあれ、今夜はリスちゃんのぬいぐるみを抱いて寝ましたよ…ふふっ。


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「うらやまのエゾリス」 金田正実/文・写真

かがくのとも2003年10月号 (福音館書店)



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スズ [木陰でひと休み]

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