| 2003年09月13日(土) |
「ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜」 |
2002年のコールデコット賞銀賞の受賞作、 千葉茂樹さんの訳というので、ずっと気になっていたのですが、 木曜日に図書館に入っているのを見つけ、ようやく借りてきました。(^-^)
19世紀のロンドン、 まだ人々が恐竜がどのような姿をしているのか知らなかった時代、 ホーキンスは実物大の恐竜の模型を、 ビクトリア女王と夫であるアルバート公の依頼を受けて、作ったのでした。
依頼を受けたウォーターハウスは、 科学者リチャード・オーウェンの助けをかりて研究をします…。 あら、このオーウェンさん、 ついさっきみていたNHKジュニアスペシャル「生命」に出て来てた方です。 (オーウェンは「始祖鳥」のスケッチをおこした人物として番組に登場。) おぉ、なんとタイムリーな。
ウォーターハウスは子どもの頃から、まわりのものをスケッチして歩き、 動物の模型作りにも熱中していたらしいですが、 こんなふうに生涯、ずっと自分の好きな仕事に打ち込めるのって、 うーん…うらやましくもあります。
今では、ウォーターハウスの作った模型の多くは正確でないと わかっているのですが、 でも、こうした先人たちの研究がもととなって今がある… そうした背景を知るのは、大事な道筋かなぁとも思います。
恐竜学の世界は、10年でずいぶんと常識が変わっているとか。 今、定説となっている学説が必ずしも絶対でないことを ふまえておかねばいけないってことですね…。 (どの分野でもそうかもしれませんが…)
…それにしても、イグアナドンの模型の中のディナーって… 度肝をぬかれるとはこのこと。
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バーバラ・ケアリー/文 ブライアン・セルズニック/絵 千葉茂樹/訳 光村教育図書 2003年
THE DINOSAURS OF WATERHOUSE HAWKINS
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