2002年12月09日(月) |
「セーターになりたかった毛糸玉」 |
津田 直美/作
ブロンズ新社 ____________________________________
主人公が、毛糸玉のお話です。
夜、私たちが、ベッドの中に入って、
”大きくなったら、何になろう?”と思いをめぐらすのとおなじように、
実は毛糸玉たちも、将来何になりたいかを、
あれこれ考えていたのですねぇ…。
この絵本を描いた津田直美さんという方は、
毛糸にとても愛情を持っていらっしゃるんだなぁ…と思います。
私の実家に帰って、押し入れを開けると、
それこそ、たぁくさんの毛糸が、箱に入れられてしまわれています。
(母は編み物教師。)
今はたぶん、その毛糸たちは、眠ったままかもしれませんが、
以前は、こうしたあまり毛糸たちは、
座布団カバーになっていたりしたなぁ…と思います。
そう…もっと昔は、小さくなったセーターをほどいて、
それも使っていた…。
毛糸って、そうやって何度もリサイクル出来るものなんだと、
子ども心に、自然と受け止めていた気がします。
といいながら、私は母に編んでもらうばかりで、
自分でセーターを編んだのは、ほんの数枚。
(肩こりがひどくて…と言い訳…笑。)
この間、娘の織り機やステッチの練習用にと、
何玉かもらって帰って来て、
久しぶりに表に出た毛糸玉たち…
もしかして、押し入れから出してもらえたことを、
喜んでいたのかもしれません♪
娘は、今、この本がお気に入りで、「枕元の本」となっています。
「毛糸玉の本、読んで♪」と、このところ毎晩、読んでいるのですが、
必ずあと2ページというあたりで、なんとなく安心してしまうのか、
いつも夢の世界へと入って行ってしまいます…笑。
(それもまた、よし…くすっ。)
ほんわかと手編みの愛情を感じる、暖かいお話でした。(^-^)
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