2002年11月04日(月) |
「ごきげんなすてご」 |
いとうひろし/作
徳間書店 ________________________________
きのう、古本屋さんで娘がめざとく見つけてお買い上げ。
娘はいとうひろしさんの作品、相性が合うからか、
たくさんの本の中から、嗅ぎ分けて見つける能力があるようです、笑。
さて、「ごきげんなすてご」
帰って早速読みました。
すると、まず娘から基本的な質問。
「ねぇ、『すてご』ってなぁに?」
あら…
彼女のボキャブラリーの中にはまだ、『すてご』というのが
なかったんだ…と、あらためて気づきました。
それにしても、家出といわずに、「すてご」というのが
すごい発想ですねぇ…。
娘はひとりっこだから、主人公の「あたし」の気持ち、
どこまでわかっているのでしょう?
私の場合は弟がいました。
それで、小学生の頃、私より出来る弟に嫉妬して、
子のいない叔母の家の養女になりたいと
真剣に思いめぐらしたことがあります…はい。
あー、だからこの「かわいいすてご」ちゃんのもらわれていく先の空想に
とっても共感できるのよねぇ…。(笑)
娘の場合、嫉妬する対象がないんで、
自分の親(つまり、私…)に嫌気がさして、
新しい親が欲しい…なんて思うのかしらねぇ…。
このすてごちゃんのお話、むちゃくちゃ気に入っているもの。(^^;
私は最近涙腺が弱いもので、
クライマックスで、読みながら涙を流してしまいました。
(ああ、なさけなや。)
余談ですが…
今日、公園の滑り台の上から、娘は嬉しそうに
「おにばばー」と叫んでいたそうです。
パパはすぐ、出典が「ごきげんなすてご」だとわかったそうですが、
まわりにいた大人が凍っていたとか…。
ひぃ…、ムスメよぉ…
あんまり、他人様をそうやって驚かせないでねぇ…。(冷や汗…)
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