2002年11月03日(日) |
「しずかなおはなし」 |
サムイル・マルシャーク/文 ウラジミル・レーベデフ/絵
うちだ りさこ/訳 福音館書店 _________________________________
冒頭に、ちいさな こえで よむ おはなし
とありますので、小さな声で娘にそっと読みました。
すると…
本と娘と読んでいる私の間に、
ピンとはりつめた空気が出来ていくのがわかります。
娘は、一度読んだあとに、すぐに
「もう1回よんで」と言ったのですが、
そのときには、私の腕をつかみながら
聞いていました…ふふっ…すごい緊張感。
自然界の中で、動物と動物との間に発生する緊迫した空気…
それはやはり、息をひそめて、じぃっと見守らねばならない出来事だと
娘は絵本を通じて、肌から感じとっているのでしょう…。
あ…、それとも、
娘は傍観者なのではなく、
はりねずみのぼうやになりきっているのでしょうか。
それならばよけいに、緊迫感がありますよね…。
絵本がもたらす、一種の緊迫した空気。
こういうのに出会うと、
ああ、いいなぁと思います。
ところで、はりねずみって夜行性の動物だということを
この絵本で認識した次第です。
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久しぶりに「読み物memo」も更新いたしました。
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