木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年08月21日(水) 「イーヨーのあたらしいうち」

A.A.ミルン・文 E.H.シェパード・絵 石井桃子・訳

クマのプーさんえほん<9> 岩波書店
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京都大丸で開催されています、

「A.A.ミルン・E.H.シェパード展  クマのプーさんの世界」を

見に行きました。

クマのプーさんのお話の舞台であります「魔法の森」は、

ミルンの別荘があったサセックス州ハートフィールド村の森が

背景になっています。

その森の様子を紹介するビデオの中に、

ひとつとても印象的だった古い写真がありました。

それは、森の大樹に「洞(ほら)」があって、

そこに、プーたちぬいぐるみと一緒に写っている

クリストファー・ロビンがいたことでした。

まるで、本当にプーたちのおうちがそこにあるかのよう…

セピア色の写真は、そのままプーさんの物語へと、

つながっていくようでした。


娘は、絵を見て、久しぶりにプーさんの世界を思い出したようで、

「ハチミチ!」と言いながら、原画を見て回りました。(笑)


さて、原画を見終わった後、娘に

「うちにない分で、1冊だけ買ってあげるから選んでね。」と

申しました。(うちには、現在1〜6まであります。)


娘が今回、選んだのは『イーヨーのあたらしいうち』です。

プーさんとコブタが寄り添って、

ふ〜っと白い息をはいている絵が気に入ったのです。(^-^)

もちろん、今夜はこの本を読みました。

娘は、プーさんの頭に浮かんだ「元気にひとにきかす歌」が

気に入ってしまって、

 ポコポン

というたびに、大笑いです。

それにしても、相変わらず、プーさんとコブタは

ボケとボケのペアで、笑わせてくれます、ふふっ♪

(↑つっこみ役は、娘…。)



話の展開の中で、間接的な表現があったり、

「ふしぎせんばん!」などといった、古風な言い回しもあって、

5歳の娘には、「ほんまにわかってんのか?」と

思わせるところも多いのですが、

E.H.シェパードの絵が、そこのところを

カバーしてくれているようです。


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スズ [木陰でひと休み]

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