木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年05月31日(金) 「よあけ」

ユリー・シュルヴィッツ・作・画

瀬田貞二・訳   福音館書店
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ふだん、もうあたりが明るくなってから起きることが多いですが、

たまに娘と一緒に早く就寝して、5時ごろ起きることがあります。

そうすると、まだしーんと寝静まっていた世界から、

次第に明るくなってきて、

そして小鳥たちが目覚めて、

チュンチュンと鳴きかわす声が聞こえてくるようになります。


夜から朝へと時が移り行くさまというのは、

本当に「静」の世界から、「動」の世界へと移っていく・・・

そういう感覚を、ああ、五感で感じるなぁ・・・と思います。


この本は、ずっとママの本棚におさめていたのですが、

きのう、娘がこの本に気がついて、取り出してきました。

娘とこの本を読める日を、ずっと楽しみにしていた私は、

彼女が自分で本棚から見つけてきたことが、

とても嬉しくなりました。


この本を読んでいると、

しーんとした夜の湖の空気を肌に感じることができる気がします・・・

墨絵のようなシュルビッツの絵からも、

瀬田貞二さんの美しい日本語からも。


そしてやがて「動」の世界へ移っていくとき、

ページをめくる前に、ドキドキしている自分に気がつきます。

娘も、そのページをめくった瞬間に、

「わぁ!」と声をあげました。(*^^*)


・・・いつか行こうね、美しい「よあけ」を見に。

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