木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年04月05日(金) 「あおい目のこねこ」

エゴン・マチーセン・作

せた ていじ・訳  福音館書店
__________________________________

初版が1965年という、長く読みつがれてきた1冊です。

この本は、読み物なのか絵本なのか、

その中間ぐらいかしらん・・・

「しおり」がついているので、一応「読み物」の方へ入れました。


  昔、あおい目のこねこがいました。

  あるとき、こねこはねずみのくにをさがしにでかけました・・・。


あおい目のこねこがめざす「ねずみのくに」・・・

これがなかなか見つかりません。

途中で話がそれていくので、

一瞬「おや?!ねずみの国はどないなったんや〜」と思いましたが、

なるほど・・・話にふくらみをもたしていたんですねぇ。


この本には、一応「1のまき」「2のまき」・・・と

章にわけられているのですが、

娘に「もうちょっと読んで」と言われて、

結局、1日で読んでしまいました。

あ、お話は短いので、

あっと言う間に読めるんですけれどね・・・笑。


あおい目のこねこは、「ねずみのくに」を探す旅をしながら、

「自分」というものをちゃんと獲得し、

精神的にとても成長していきます。

 「なるほど、ぼくは青い目だ。 

  だけど青い目は、よくみえるよ。」

という言葉には、凛としたものを感じます。

こねこの姿が輝いて見えました♪






 < 前のページ  INDEX  次のページ >


スズ [木陰でひと休み]

My追加