木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年04月04日(木) 「あかちゃんのゆりかご」

レベッカ・ボンド・作 

さくまゆみこ・訳 偕成社
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私はもともと、子どもが苦手な人間です。

ですから、娘をみごもったときに、

お腹にあかちゃんがいるということを嬉しいと思う自分と、

その一方で「困った、困った!・・・私が母親になって大丈夫?」

と思っている自分がいました。

生まれてくる赤ちゃんのものを準備しているときにも、

嬉しい気持ちよりも、むしろ不安な気持ちの方が、

自分を支配していたような記憶があります。


そして、娘が生まれて、病院から退院するときも、

心底「どうしよう!看護婦さんどなたか一人、家までついてきて!」って

思っていました。


ほんとうに・・・今から思うと、心にゆとりがなくって、

緊張していたのねぇ・・・と、思います。

もしあのとき、今の時点の私だったら、

この絵本の家族のように、ゆったりとした気持ちで

あかちゃんを迎える準備が出来たんだろうな・・・

そう、思えるようになりました。



娘が親しくしているおともだちのところに、

この8月に、赤ちゃんが生まれることになりました。

娘は、そのおともだちと二人で、

生まれてくるあかちゃんのために、名前を考えはじめました。

先日も、「おんなのこだったら、ひなこちゃんよ~♪」と

そのお母さんに、報告していました・・・笑。

娘もその赤ちゃんの誕生を心待ちにしている・・・

それだけで、幸せな気持ちをわけていただいた気がします。



   あかちゃんが うまれてくると わかったとき、

   かぞくは みんなで おおよろこびしました。

   「あかちゃんが ねるところは どうしよう?

    そうだ、ゆりかごを つくろう。」と

   と、おとうさんが、いいました。



あかちゃんが生まれてくるのを、おとうさんも、おかあさんも、

おじいちゃんも、おばあちゃんも、

そしておにいちゃんも待ち焦がれています。

そして、みながそれぞれに生まれてくるあかちゃんのために、

いろいろと準備をするのですが、そのどれもが、暖かいのです。

読んでいるこちらも、その家族の暖かい「ゆりかご」の中にいる・・・

そんな優しい気持ちで満たされました。










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スズ [木陰でひと休み]

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