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2008年02月06日(水) 「KIDS」

千秋先輩でも鹿男でもない玉木宏くんが見られます。超ワイルド!かっこEEEEEE!!! あと、小池徹平くんが異様に可愛くて鼻血を抑えるのに一苦労でした。天使かこの子は…! なんかもう主演二人のビジュアルで全てが許せてしまう不思議な映画だった。おばちゃん大満足だわよ。

原作は乙一の切な系ファンタジーです。生まれつきの超能力(?)で他人の傷を自分に移動させることができる無垢な少年アサトと前科者の青年タケオの友情物語。そこにアサトとシホ(栗山千明)の淡い恋も軽く絡んでくる感じで。基本的にすごくいい話だし主人公のアサト以外の二人も過去の虐待とかいじめとかそれぞれ心に傷を抱えていたりしてなかなか奥深い設定でもあるものの、いかんせん演出が少々古くさいというかわざとらしいというか…そこが若干気になりました。アサトの目の前で常にタイミングよく小学生が怪我しすぎだし(笑)、廃れた街を描くためとはいえ道歩いてるだけで因縁つけられる治安の悪さも短絡的な気がするし(木更津市から苦情がこないか?)、三人が仲良くなる過程は子供のお遊戯みたいなこっぱずかしさだし(遊園地のシーンとか!)、そういえばなんかタケオが突然寂れた公園を修復し始めて、そこにアサトとシホも無言で加わって、完成したとたん子供達がわーーーっとやってきて遊び始めて「うわあ楽しいナ!」「お兄ちゃん、ありがとう!」みたいな、えええええええぇぇそんな都合のいい話があるかコラァ!
と思わずツッコミ入れたくなるんですが、直後に映し出される徹平くんの天使の笑顔を目にするともうどうでもよくなってしまうのよ…。いいよもう。こっぱずかしくてもベタな演出でもキミが笑ってくれるならそれでいい。全て許せる。だって本当に殺人的に可愛いんだもん恐るべし小池徹平……
ラストの事故シーンにしても、これ一体どんな交通事故なんだよ!とツッコミ入れたくなる現場の甘さなんですが、他人の傷を引き受け自分が傷だらけになっていくアサトの姿を見ると胸がキュンキュンしてしまいやはり演出の甘さなどどうでもよくなってしまうThat's小池徹平マジック。しかもここでは自らシャツを脱ぎ捨てて裸の上半身を惜しげなく見せつけてくれるのです。きれいな素肌は文字通りの満身創痍、血にまみれて痛々しくも麗しい!ああ! そして間髪入れず、今度はそこにタケオが駆けつけてくるわけですよ。バカヤロウ、おまえ一人くらい俺が支えてやる、その傷を半分寄越せッ! きゃああああああぁぁワイルド玉木かっこEEEEEィィィ!!

本当にもう…大満足でした…!(はぁはぁ…)

あの、ふざけて書いてるように見えるかもしれませんが違うんです!基本的にはすごくいい話なんですよほんと!最後も希望が持てる終わり方だし。無駄に残酷だったり救いのない映画が多い昨今、こういうピュアでまっすぐなお話はなかなか貴重だと思います。そして演出が多少アレでも天使の笑顔で帳消しになってしまう小池徹平マジックは本当に摩訶不思議なので是非多くの人に体験していただきたい。
玉木くんはワイルドな役で珍しかったです。だって町工場で働く前科者なんだよ。うざったい髪型で無精ヒゲなんだよ。すかしたイケメンの玉木宏がだよ?大丈夫?無理してない???と思いつつ、長い手足でケンカして暴れ回ってる様子は新鮮で悪くない…っていうかはっきりいって見惚れました。やっぱりかっこいい人は何やってもかっこいいのね!鹿男も好きだけどたまにはこういうのもいいわあ。

あと斉藤由貴がアサトの母親役で出ていて、刑務所でアサトと話をするシーンが非常に強烈で印象深い。生傷描写が絶えないこの映画の中で珍しく一滴の血も流れないシーンなんですが、他のどの場面よりもグサリときました。本当に痛いのは、深くいつまでも残ってしまうのは、目には見えない(そしてたとえアサトでも移動させられない)心の傷、なんだよね。



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KIDS

2007年 日本
監督:荻島達也
出演:小池徹平、玉木宏、栗山千明、
斉藤由貴、泉谷しげる
(劇場鑑賞)


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