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2007年11月28日(水) 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

いい話だったよ!二時間超える長丁場だけど退屈しないで見てられました。内容的には前作の続きで登場人物もほぼそのまま、さらに鈴木オートに預けられる親戚のミカちゃんや六ちゃんの幼なじみなど新たな人々も加わり、それぞれの小さなエピソードが積み重なるような感じで話が進んでゆきます。まあ前作に比べるとちょっとペースダウンというか散漫というか、正直「泣ける!」というほどの感動はなかったんですが、やさしく心に響く小話が満載でこういうのも悪くない。メインストリームになってるのはやはり茶川とヒロミの恋の行方(&芥川賞の行方)、かな?でもそれ以外の細かいエピソードも印象深くて、戦友の牛島さんの部分とか個人的にかなりグッときました。ありがちだけど私ああいうのにすごく弱いです。夫婦で昔の映像を見るシーンも良かったなー。お母さん(薬師丸ひろ子)が昔の恋人(?)に偶然再会した後だからまたしみじみ度がアップするのよね。あと全然関係ないけどミカちゃんが来た日の夕食時「こら!ミカちゃんに謝れ」「“どーもスミマセン”」「! 三平じゃなく謝れ!!」っていうやりとりに笑いました。おもしろいよ一平くん…!(笑)
こういう林家三平ネタとか石原裕次郎の映画が出てきたり、その他取りそろえられた30年代アイテムも相変わらず凝ってます。洗濯機とか。「美智子様ご懐妊おめでとう」の張り紙とか。自転車で売りに来る豆腐屋さんは私自身も記憶にあるなあ。夕暮れの路地を見回すと子供たちが買い物したり洗濯したり妹弟の面倒を見ていたり、この頃はみんな家の手伝いをするのが当たり前だったんですね。

冒頭のゴジラはちょっとやりすぎな気がしましたが(笑)CGによる町並み再現もなかなかすごくて、今回特に驚いたのが羽田空港!私生まれてからずっと羽田の近くに住んでるんですけど、ほんと昔の羽田空港そのままでビックリでした。新しくなる前はあんな感じだったのよー。なんか平屋みたいな建物でさ(笑)。しかも建物だけじゃなく多摩川越しに見る川崎側の風景がまた、ほんとあのままで!いやー懐かしかった…
それから日本橋。ちょうど職場があのへんなので、高速道路が出来る前はこうだったのかーと思うと感慨深いものがありましたです。

あーひとつだけ、終盤で茶川の「踊り子」本文が朗読されてしまったのはちょっと残念でした。ああいうのは本文を出さない方が効果的というか、みんなが読んでる描写だけの方が余韻が残ったんじゃないかなー、と。ちなみに気になったので調べてみたところ、実際の昭和34年下半期(第42回)の芥川賞は「受賞作なし」でした。なるほど。





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ALWAYS 続・三丁目の夕日

2007年 日本
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、
薬師丸ひろ子、堀北真希
(劇場鑑賞)



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