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2004年12月02日(木) 「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

これは意外と人によって好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。私は好きです。まあ、私の場合はジュードが出てる時点で既に評価が甘くなってしまうんだけども、でもそこを差し引いても今時ちょっと面白いタイプの映画だったと思います。とにかくとことんレトロでチープで懐古調。映像は全編ソフトフォーカスかかったみたいなセピア色で、役者以外の背景などは全て後から合成したオールCGなのだそうです。もちろんロケじゃないからリアリティは皆無、俳優達は何もないスタジオで「きゃー!」とか「うわー!」とか驚いたり怯えたりの演技をして、その後編集で背景合成してるっていうのがありありとわかるんだけど、そのチープなわざとらしさがまた1930年代のSFっていう世界観にぴったりなんだよね。あえて好き好んでこうやっている。ほとんど趣味の世界。
お話もまるっきりマンガ風で、本編が始まるや否やいきなり巨神兵みたいのが大挙して襲ってくるし、そしたら今度は唐突に「よし、スカイキャプテンに連絡だ!応答せよ!応答せよ!」などと言い始めて、えぇちょっと待ってよスカイキャプテンて何?!誰?!とか思ってるうちにもうジュード出動ですよ(笑)。開始10分でのこの強引な展開に見事に心奪われました。しかし冒頭の巨神兵だの翼型の戦闘機だの、あとジュードの愛機の改造度合いとか空中要塞とか、この監督って絶対オタクだよな…。肝心のストーリーがちょっと凡庸というか、日本のアニメやマンガでさんざん使い古されたようなネタだったので、そこが少々残念ではありましたが。

ジュードもクセのない明るい二枚目を演じていたのでとりあえず満足でした。ま、わたくしのジュードが男前なのは今更言うまでもありませんけど、それに輪をかけてえらい男前だったのがアンジェリーナ・ジョリーwithアイパッチ。ちょい役だったのになんかすげーカッコ良かったです。特に去り方がもう、色んな意味でぶっ飛んでいてシビレました(笑)。姉御と呼ばせていただきたい。
それからグウィネス・パルトロウも嫌味がなくて良かったです。この人こういう、ちょっとコミカルな役が似合うと思うなあ。グウィネスはクラシカルな雰囲気を終始崩さず、ジュードはもともと古典的な顔立ちのハンサムだし、アンジー姐さんもアイパッチなんかつけて見事にキャラクター化していて、みんなどこか作り物めいたルックスだったところも良かったと思う。ほんとにマンガの登場人物みたいで、背景のCGに自然にとけ込んでいた感じ。あーそれからなにげにジョヴァンニ・リビシ君が出てたね!出てるって知らなかったから嬉しい驚きでした。そういえば何故かローレンス・オリビエまで召還されておりましたが。キャストは無駄に充実していた気がします(笑)。

さてジュードはこれから新作目白押しですよー。楽しみだ〜。




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スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
【SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW】

2004年 アメリカ・イギリス / 日本公開 2004年
監督:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、
ジョヴァンニ・リビシ、アンジェリーナ・ジョリー
(劇場鑑賞)



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