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『これは断じて復讐ではない、戒めだ―― 』とか言いつつ思いっきり復讐劇に見えたのは私の気のせいですか。(え?そこはつっこんじゃダメ?)
特に下調べもせず何の映画かもよくわからないままトラボルタが出てるというだけで観に行ってしまいましたが(私トラボルタの声が好きなんです)、マーヴェルのアメコミ映画だったのですね。潜入捜査官としての職務中の事故から裏社会の大物(トラボルタ)の恨みを買い、家族を皆殺しにされてしまう主人公。一人生き残った彼は、法に頼らず自らの手で制裁を加えるべく立ち上がる…。(ってホラどう考えても復讐じゃん!) 全体的にツッコミ所満載でB級ちっくというか、途中までは一応それなりに真面目に観てたんですけど、ギター弾語りの殺し屋が出てきたあたりから、ああこれはコミックなのだなと割り切りました(笑)。いや、でも、いい味出してたよねあのギターの人。あとその後のロシア人とか、アパートの住人達とか、いかにもアメコミのキャラクターって感じで。 それにしてもこの主人公は地味でしたね。なんか、武器をごっそり調達してアパートの部屋も机に銃仕込んだり要塞みたいに備えてるからさぞや盛大に銃撃戦でもドンパチ始めるのかと思いきや、実際やったことと言ったらこそこそトラボルタの奥さんの車盗んで浮気の工作ですよ。意外と姑息なヒーローです(笑)。や、もちろん肉体派ではあるし強いことは強いんだけども、ヒーロー映画にありがちな超人的ド派手アクションみたいなのがほとんどなくて、そういう意味では逆に新鮮でありました。
期待していたトラボルタの悪役っぷりがいまひとつで、その点は残念かなあ。最後も呆気なく成敗されちゃって拍子抜け。もう少し凶悪に頑張って欲しかったです。それからなにげにサマンサ・マシスが出てたのがちょっと意外な驚き。久しぶりに顔見ました。
****** パニッシャー 【THE PUNISHER】
2004年 アメリカ / 日本公開 2004年 監督:ジョナサン・ヘンズリー 出演:トム・ジェーン、ジョン・トラボルタ、 ウィル・パットン、レベッカ・ローミン=ステイモス (劇場鑑賞)
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