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2004年11月09日(火) 「ブラインド・ホライズン」

銀座シネパトスにて絶賛公開中! のヴァル・キルマー主演サスペンスです。…なんだかなあ、ヴァル・キルマーとかクリスチャン・スレーターって最近すっかりシネパトス俳優(造語)になっていませんか。いや、気になってついつい観に行ってしまうんだけども(笑)。

メキシコとの国境近く、砂漠のど真ん中で倒れていたヴァル・キルマー。病院に運ばれて一命は取り留めたが、一切の記憶を失っています(うわーありがち)。婚約者だと名乗る女も現れたものの自分のことはやっぱり思い出せず、そのうちいきなり、秘密裏に計画されていた大統領暗殺計画の記憶が断片的に蘇る。ほんとにいきなりだよね(笑)。んで、さっそくそのことを街の保安官に警告するんだけど、彼は、こんな小さな街でそんなことありえない、だいいち大統領が来る予定もないよ、と笑って取り合わないわけです。が、アクシデント発生で結局大統領が来ることになり、事態は次第にヴァルの予言通りに動いてゆく。彼の記憶は事実なのか?そして彼は一体誰なのか?

雰囲気としては確かにサスペンスなんですが、どうにも雰囲気だけで強引に押し通された感じで、話にいまいち乗れなかった。上手く表現できないんだけど、展開が予測できてしまうくせにストーリーがわかりづらいというか、なんだか不思議なバランスの悪さです。観終わってもあまり達成感がない。あとラストがちょっと陳腐。…あーでも、この辺りの感じ方は人それぞれかもしれない。
ヴァル・キルマーって、私は個人的に、どこか影のある役を演じてる姿が好きなので、キャストとしてはこういうのお似合いだと思うんだよね。でも本作ではあんまり(ぜんぜん)魅力的に見えなくてそこがすごく残念だった。その代わり保安官役のサム・シェパードが割と良かったかな。あと相手役の女の子(看護婦さんの方)も可愛かった。
それから話は変わるけど、「ブラインド・ホライズン」というこのタイトルはとても素敵だと思いました。ハードボイルドなニュアンスにも取れるし、それに、なんかこう、文学的な感じがしませんか。タイトルとキャストとあらすじだけなら90点、でも本編観てしまうとがっつり減点、そんな印象の映画でした。



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ブラインド・ホライズン 【BLIND HORIZON】 

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:マイケル・ハウスマン
出演:ヴァル・キルマー、ネーヴ・キャンベル、サム・シェパード、
エイミー・スマート、ギル・ベロウズ
(劇場鑑賞)


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