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2004年11月12日(金) 「ソウ」

※ ネタバレしてます。これから鑑賞予定の方は読まないように!



これは面白かったです。いやーもう、あらゆる人を片っ端から疑った疑った。疑いまくって結局騙された(笑)。今回は鑑賞前に極力ネタバレを避ける努力をしていたんだけど、それが結果的に大正解だった気がします。余計な情報入れない方が絶対楽しめる。ので、これから観る予定でここ読んでる人がいたら今すぐ戻って下さい!悪いこと言わないから!


老朽化したバスルームで目を覚ました二人の男ゴードンとアダム。足首には鎖、部屋の中央には死体、そして一発の銃弾、のこぎり、「6時までに目の前の男を殺せ」と告げる謎のカセットテープ。
と、ここまでは予告で見ていたので私てっきり二人の間だけで話が進む密室劇かと思っていたんですが、そうではなくて、実際は意外と大きな物語であるところがミソ。オープニング直後はいかにも密室劇っぽく進むものの、時間が経つにつれてこのシチュエーションに至る背景が少しずつ明らかになっていく。この、“少しずつ”加減が非常に上手いんですよ。観てる側が「コイツあやしいな」と疑い始めたところで新事実が発覚し、その後「こういうオチなんじゃ?」と推理したところでまた新事実が提供される、そのタイミングがものすごく絶妙なのね。アダムもゴードンも開始直後は記憶がないとか言ってたくせに、いいタイミングで「そうだ、思い出したぞ」などと突然前夜の状況を披露し始めたりする(笑)。こうして情報を小出しにされながら観客はいいように引き込まれ弄ばれ、そのままラストまで一気に持っていかれてしまうわけです。

もちろん、一度観終えてゆっくり考えてみると、(病人だということをひとまず置いといても)一晩であれだけ動き回って準備ができるのかとか、何時間も微動だにせず横たわっていられるものだろうかとか、ゼップが思い通りに動いてくれなかったらどうするつもりだったんだとか、オチにはかなり無理がある。そういう意味では観る側が真相を知らない初鑑賞に勝負をかけてるというか、一発芸的な作品ではあるんだけど、でも観てる間中ずっと話に引き込まれ二時間飽きることなく楽しめたのは事実。オチに多少無理があろうと個人的には文句つける気になりません。むしろ実に見事な一発芸だと称えたい。

ただ私は(怖いのはともかく)グロいのが結構苦手だったりするので、途中目をそらしたくなる場面も何度かあったなあ。なんだろう、冷静に振り返るとそのものズバリなグロ描写があったわけでもなく、もっと露骨にぐちゃぐちゃしてる映画も他にたくさんある気がするのに、なんだか妙に気持ち悪かった。そのあたりも含めて演出が上手いということですかね。
それとアダムが死んだふりをする場面のわざとらしさが地味に笑えた(笑)。ああやって絶妙に素人くさい演技もできるんだから役者さんてすごいよなあ。このアダム役の人は脚本もやってるそうですね。多才だ。その他詳細は公式サイトでどうぞ。→コチラ!




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ソウ 【SAW】

2004年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケイリー・エルウィズ、リー・ワネル、
ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター
(劇場鑑賞)




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