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2003年10月27日(月) 一言感想(「私の男」「ハモンハモン」「不思議惑星キン・ザ・ザ」)

ということで最近おうちで観た三本、一気に行きます。


■ 私の男

実はしつこくまだ続いていたオリヴィエ・マルティネス祭り。これで現在ビデオで観られる彼の出演作はあらかた制覇したのではないでしょうか。すごいじゃん私!ええ、いい男のためなら努力は惜しみませんから!(きっぱり)

無職でフラフラしてるところを見初められて(笑)「あなたの子供が欲しいの」って、いやあ実に面目躍如な役でしたね。チンピラとかヒモとか胡散臭い優男をやらせたら右に出る者なしだな。「運命の女」がもう一回観たくなってきたよ…。


■ ハモンハモン

何がびっくりしたって、ちょっと、ハビエル・バルデムさんってこういう人だったんですか! いいいい色気むむむむムンムンじゃないですか!(ハァハァ) 「夜になるまえに」とのギャップの激しさに本気でうろたえてしまいました。本物のフェロモンてこういうことなんでしょうか。頭のてっぺんから足の先まで全身がセックスアピール。これに比べたらオリヴィエ・マルティネスなんて淡白この上ないですよ!
アンナ・ガリエナとかペネロペ・クルスとか出てて、女性陣も負けじと色気振りまいている映画です(笑)。いい感じ。なかなか面白かった。

しかし、前回の「六月の蛇」も含めて、「私の男」「ハモンハモン」と比べてみると、日本とフランスとスペインの性に対する構え方の違いみたいなのが感じられてちょっと興味深いですね。もちろんこの三作だけで国民性をどうこう言うなど早計であることは先刻承知でございますが、でもやはりそれなりにお国柄が垣間見えるのではないかと。(って全然感想になってませんね。すみません。)


■ 不思議惑星キン・ザ・ザ

クー!!何だこりゃ!気に入ったぞクー!教えてくれたへつさんありがとうクー!クー!!

不思議惑星っていうより猛烈に不思議映画です。それも脱力系。およそ私の知る限り最も気の抜ける映画でした。クー! いちおうジャンル的にはコメディだと思うんだけどいわゆる普通のコメディとは全然違って、テンポも遅いし無駄に長いしネタを仕掛けて笑わせようとするわけでもない、それでいて間合いは絶妙でキャラは可笑しいし小道具大道具のデザインがまた独特でクセになるというか、あーもう何て言えばいいんだろう、この素晴らしいナンセンスぶりはちょっと言葉で説明できないよ。知りたかったらとりあえず観て!(このあたりご参考に)

ある日モスクワの街角で異星人らしき人に道を聞かれて(まずこの唐突な出だしからしてスゴイよな…)、たまたまその場に居合わせた主人公二人(←見知らぬ他人同志)がその異星人の瞬間移動装置でキン・ザ・ザ星雲に飛ばされてしまうという話。この惑星では変な格好して「クー!」って言うのが基本挨拶で、これ見ると絶対マネしたくなります(笑)。っていうか挨拶以外もほとんど「クー」なんだけど。わずかな単語以外は全て「クー」で事足りる。そんな摩訶不思議素敵世界キン・ザ・ザ。
あと、ここでは自ら檻に入って芸をやらなければならなかったり、異邦人は鼻に変な鈴を付けなければならなかったり、何故かマッチが珍重されていて一本(一箱じゃないよ!一本だよ!)で宇宙船の加速器が買えたりする。そしてキン・ザ・ザ星人は結構嘘吐きで薄情なのに憎めなかったりとか、主人公のおじさんはこんな状況なのに妙に冷静でちょっとカッコイイじゃんとか思っていたら実は結構情に厚いタイプだったりして(笑)、とにかく何だかよくわからない(けど妙にツボな)意味不明設定満載です。あと、宇宙船のデザインとかがめちゃくちゃレトロ。ヴィジュアルが全体的に、なんか前衛芸術みたいなの。

ほんとに上手く言えないんだけど、カルトとかシュールっていう言葉はこういう映画を表現するためにあるんじゃないかと思いました。かなり異色。でも面白かった! クー!



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私の男 【MON HOMME】 

1995年 フランス / 日本公開 1996年
監督:ベルトラン・ブリエ
出演:アヌーク・グランベール、ジェラール・ランヴァン、
オリヴィエ・マルティネス
(ビデオ鑑賞)


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ハモンハモン 【JAMON JAMON】 

2002年 スペイン / 日本公開 1993年
監督:ビガス・ルナ
出演:ペネロペ・クルス、アンナ・ガリエナ、
ハビエル・バルデム、ジョルディ・モリャ
(ビデオ鑑賞)


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不思議惑星キン・ザ・ザ 
【KIN-DZA-DZA:Кин-дза-дза!】 

1983年 ソ連 / 日本公開 1991年(2001年リバイバル)
監督:ペペ・ダンカート
出演:エフゲニー・レオーノフ、スタニスラフ・リュブシン
(DVD鑑賞)


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