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*今日はかなり内容に触れてます。ごめんなさい。これからご覧になる方はお読みにならない方がよろしいかと。
予想とずいぶん違う映画でした。もっと猟奇っぽいテイストかなあと思ってたらそういうわけではなく。はたまた犯人を追いつめていくタイプのサスペンスかなあと思ってたらそういうわけでもない。予想を裏切られたという意味では確かに新鮮なんだけど、…うーん、ストーリー的にはいまひとつインパクトに欠ける感じです。ちょっと期待しすぎてたかも。
舞台は白夜のアラスカ。少女殺人事件の捜査のためにロスからやってきた刑事(アル・パチーノ)が、犯人を追いつつも様々な状況下で不眠症になって苦しんでゆくお話。 なんだか個人的に、他のいろんな映画を連想してしまいました。ビニールに包まれた少女の死体が事件の発端ってところはどことなく「ツイン・ピークス」のローラ・パーマーを彷彿とさせるし、刑事が主人公で職務と自我との狭間で葛藤するあたりはこの前見た「プレッジ」にも通ずるところがあるような。あと犯人の方から捜査官にコンタクトをとるというモチーフは「ザ・ウォッチャー」と似てませんか?…え?きゃー怒らないでー。あれだって一応サスペンスですよ!
特に素晴らしかったのは映像かな。白夜の大自然を舞台に、徹底したモノトーンの世界。そこに赤黒い血の色が、時折鈍く滲む。光と闇の使われ方も良かったです。心理的に緊迫していくにつれてしきりに闇を作りたがる主人公の姿は印象的でした。 あともう一つ素晴らしいのはやはり、アル・パチーノとロビン・ウィリアムスの演技でしょう! さすがの貫禄。二人がサシで話をする場面などは妙に迫力ありました。これまで善人イメージだったロビンが悪役というのも珍しかったし。
しかしロビン・ウィリアムスは丸太渡り上手かったですね(笑)。全然場違いだけど、ちょっと「風雲!たけし城」を思い出してしまったよ。(古い…)
****** インソムニア 【INSOMNIA】
2002年 アメリカ / 日本公開 2002年 監督:クリストファー・ノーラン 出演:アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムス ヒラリー・スワンク (劇場鑑賞)
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