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主演のケビン・コスナー目当てでもカート・ラッセル目当てでもなく、クリスチャン・スレーターを見たいがためにいそいそと映画館に足を運んだわたくし。好きなんです実は。「ウインドトーカーズ」までスクリーンではお目にかかれないと思ってたんだもん。そしたら何やら「クライム&ダイヤモンド」とかいう作品の公開も控えてるのね。わー。
それはともかく「スコーピオン」。刑務所仲間のケビン・コスナー&カート・ラッセル率いる強盗団が、街中エルヴィス・プレスリーで溢れるエルヴィス・ウィークのお祭り騒ぎに便乗してラスベガスのカジノを襲撃。首尾良く(もないけど)大金を手にしたものの、今度はコートニー・コックス母子も加わりそのお金を巡って大波乱、最後に生き残り強奪金を手に入れられるのは誰か?…というお話。 ケビン・コスナーは、自らをエルヴィス・プレスリーの私生児だと思いこみプレスリーに心酔している極悪人で、カジノ襲撃の時にはメンバーみんなで凄まじいプレスリーっぷりを披露してくれます。
この作品、前回のラジー賞では堂々の五部門ノミネートだったそうです。確かにテンポも良いとは言えないし内容もそれほど魅力的ではないのですが、個人的にこういうハリウッドB級みたいなの嫌いじゃないので特に退屈せず観られました。爆破とか銃撃シーンが派手だったなあ。 カート・ラッセルは、もともとプレスリーの真似が持ちネタ(ネタ言うな)だそうですね。「ザ・シンガー」('78)という映画でプレスリー本人を演じたり、それと「フォレスト・ガンプ」でプレスリーに扮した(ノー・クレジットで)のもこの人だそうです。なるほど。さすが、エンディングのパフォーマンスが堂に入ってるわけだ。 ケビン・コスナーが完全に悪役っていうのもちょっと珍しいかな。あと、カジノの支配人役でポール・アンカとか出てました。“♪You ,are, my, de〜stin〜y〜”ってBGMと共に。思わずゴール○ンボールを彷彿。
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どうでもいい話ですが、見終わってからの友人の発言が笑えました。
「この映画、舞台設定を日本に置き換えたら結構間抜けじゃない? 例えば、石原裕次郎の隠し子だと言い張る強盗が新宿あたりのパチンコ屋を襲撃。パチンコ屋の支配人に友情出演でサブちゃんが本人の歌をバックに登場したりして。で、北へ向かって逃亡するんだけど、逃げる時も決してヘリなど使わず、絶対10tトラック。「男一代」とか「風任せ」とか書いてあるようなやつ。できれば運転手は佐藤蛾次郎」
爆笑。佐藤蛾次郎って! つーかなぜ日本に置き換えるのだ友人よ…。ハリウッド映画でよかったです。
****** スコーピオン 【3000 MILES TO GRACELAND】
2001年アメリカ / 日本公開:2002年 監督:デミアン・リヒテンスタイン 出演:ケビン・コスナー、カート・ラッセル コートニー・コックス、クリスチャン・スレーター (劇場鑑賞)
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