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2002年07月10日(水) 模倣犯

*すみません今回かなり毒舌です。あとややネタバレ気味なので、原作をこれから読もう!映画をこれから観よう!と思ってる方ご注意下さい。(一応反転表示にはしてますが)


あまり良い評判を耳にしてなかったのでそれほど期待もしてなかったけど、…う〜ん、やっぱり…、という感じ。

何となく、全てが唐突な印象。私は原作を読んでたので、ああこれはあのシーンなんだな、というのが脳内補完できるのですが、原作を全く知らない人はこれで人間関係やストーリーの全貌が把握できるのだろうか。展開に必要な部分が説明されてなかったり、かと思うと映画版では必要ないような原作のエピソードが忠実に実行されてたり。原作の全てをそのまま二時間にまとめることはもちろん不可能なんだから、必要な部分を取捨選択して改変し、映画は映画で完結する仕上がりにしてほしかった。

特に最後が…。ええと、あの爆発シーンにももの申したい気持ちはありますがそれはともかくとしてですね、その後の本当のラスト、あの挿話(ピースの手紙&赤ちゃん)は必要だったのかなあ、と疑問。ラストに至るまでは比較的原作のピース像を踏襲していたように見受けられたのですが、最後にあれがあることで、ピースのキャラが全然違うものになってしまいません? 何というか、宮部みゆきさんがあの大著で生み出し描いたピースが、使い古されたありがちな犯罪者像に当てはめられてしまったようで、ちょっと残念な気がしたのでした。

あーなんか文句ばっかりですみません。えっと、山崎努さんの演技はさすがにスゴイなあと思いました。中居君は相変わらず細いなー。そういえば友人が、中居君は最近妙に顔つきがイイので彼女ができたとか何か絶対身辺に変化があったはずだ!と言い張るのですけどどうなんでしょう。映画と全然関係ない話ですが。


ところで、映画の中の栗橋浩美のマンションが、一緒に行った友人が以前住んでいた家のすぐ近所だったので、ああ懐かしいー!だの、へぇ屋上ってこうなってたんだ!だのと、彼女は妙なところで感慨にふけっておりました。映画以外でも、火サスとか、単発もののドラマなんかでよく撮影に使われるのだそうです。古畑任三郎の撮影もあったとか。「でもなぜか、いつもだいたい“犯罪者の自宅”とか“事件現場”なんだよね〜」とのこと。うん、なるほど(笑)。




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模倣犯 

2002年 日本
監督:森田芳光
出演:中居正広、山崎努、津田寛治、木村佳乃
(劇場鑑賞)


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