ひとコマ
何気ない日常のひとコマ

2003年09月09日(火) 幕電と月と火星

6時過ぎ、晩ご飯の用意をしていましたら、
娘が「おかーさん! 雷!」と、台所に飛んできました。
そこで、手をとめてしばらく耳を澄ませたのですが、
雷鳴が聞こえてきません。
「ん?」と、私は半信半疑。
「また、光った!」と言うのですが、やっぱり雷鳴が聞こえません。

そこでベランダに出てみると…

あ!
雲の中で、光った!



雲の中で、光っています。
けれどもちっとも雷鳴はとどろかないのです。
わぁ…、不思議な現象…。


『空の色と光の図鑑』(斎藤文一/文 武田康男/写真 草思社)を見てみましたら、
これはどうやら「幕電」という現象だとわかりました。

思わず食事の支度もそっちのけで、この美しい稲光に見とれていましたら、
やがて東の山の端(は)から、黄色い色をしたお月様がのぼってきました。
そしてお月様が完全にみえてまもなく、
今度はオレンジに輝く火星が、月に寄り添うようにのぼってきたのです。

そうでした。
今日は、お月さまと火星が接近する日。
火星とお月さまは、まるで仲良く会話をするかのように輝いています。

幕電を見ながら、月と火星の観望。
なんだか豪華です、笑。




暗くなると
薄紫色をした光が、ぱっと光るので、
思わず「わぁ、きれいねー」と声をあげました。


そして…



月と火星

おつきさまの光が明るすぎて、
デジカメではなかなか上手に撮ることができませんが…。
望遠鏡をのぞくと、月と火星が同時に見ることができます。


そのうち、薄雲が出て来ました。
明るい月の光に照らされて、暈が出来ています。
「ゆうちゃん、おつきさまの周りに虹の環ができたよ♪」
しかし、肉眼では薄雲のなかに隠れてしまった火星も
望遠鏡をのぞくとちゃんと見えるのですね…へぇ…。

その後、望遠鏡が集めた明るい月の光を
手をかざしてみたり…。

ふふっ、今夜はなんだか楽しかったな♪








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