6時過ぎ、晩ご飯の用意をしていましたら、 娘が「おかーさん! 雷!」と、台所に飛んできました。 そこで、手をとめてしばらく耳を澄ませたのですが、 雷鳴が聞こえてきません。 「ん?」と、私は半信半疑。 「また、光った!」と言うのですが、やっぱり雷鳴が聞こえません。
そこでベランダに出てみると…
あ! 雲の中で、光った!
雲の中で、光っています。 けれどもちっとも雷鳴はとどろかないのです。 わぁ…、不思議な現象…。
『空の色と光の図鑑』(斎藤文一/文 武田康男/写真 草思社)を見てみましたら、 これはどうやら「幕電」という現象だとわかりました。
思わず食事の支度もそっちのけで、この美しい稲光に見とれていましたら、 やがて東の山の端(は)から、黄色い色をしたお月様がのぼってきました。 そしてお月様が完全にみえてまもなく、 今度はオレンジに輝く火星が、月に寄り添うようにのぼってきたのです。
そうでした。 今日は、お月さまと火星が接近する日。 火星とお月さまは、まるで仲良く会話をするかのように輝いています。
幕電を見ながら、月と火星の観望。 なんだか豪華です、笑。
暗くなると 薄紫色をした光が、ぱっと光るので、 思わず「わぁ、きれいねー」と声をあげました。
そして…
月と火星
おつきさまの光が明るすぎて、 デジカメではなかなか上手に撮ることができませんが…。 望遠鏡をのぞくと、月と火星が同時に見ることができます。
そのうち、薄雲が出て来ました。 明るい月の光に照らされて、暈が出来ています。 「ゆうちゃん、おつきさまの周りに虹の環ができたよ♪」 しかし、肉眼では薄雲のなかに隠れてしまった火星も 望遠鏡をのぞくとちゃんと見えるのですね…へぇ…。
その後、望遠鏡が集めた明るい月の光を 手をかざしてみたり…。
ふふっ、今夜はなんだか楽しかったな♪
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