2003年06月12日(木) |
ジギタリスときつねの紳士 |
小学校のPTA文教委員会の企画で
「京都薬用植物園」の見学会が今日ありました。
ここは武田薬品工業株式会社の所有で、一般非公開の植物園。
いつも入ってみたいなぁ…と外からながめている場所だったので、
いそいそと見学に参加してきました。^-^
甲子園球場の2.5倍の敷地に、約2000種の植物が
注意深い管理のもと、育てられているとのこと。
まずは、樹木園を見て回りました。
樹木園にあるイチイモドキ(セコイア)の木、
約30年前に植えられたそうですが、もう上が見届けられない程、
大きく成長しています。
いろいろな樹木の説明を受けて、ふむふむと聞き入る私たち。
メモとデジカメを持って行くのを忘れたのが悔やまれます。
(来年は必ず、持って行こう!)
カタクリが咲くという山の斜面がありました。
わぁ…早春にここを訪れてみたい!
係の方の説明だと、微妙に咲く時期がいつも違うので、
その時期に予約を入れていらっしゃっても、
見れる時とそうでない時があるんですよ…と、
そのタイミングのむずかしさをおっしゃっていました。
樹木園の見晴し台からは、左大文字がよく見えました。
うぐいすが時おり、いい声で楽しませてくれます。
樹木園を降りてくると、
今度は、イカルが「ヒィー、ホォ、ヒィー」と鳴いていました♪
温室や漢方処方園を見た後、中央標本園や民間薬園へ。
欧米の薬草のなかに、ジギタリスがありました。
そして係の方がジギタリスには、
"foxglove”という別名があるんですよと解説してくださいました。
"foxglove"という名の由来は、
きつねが、足音をたてないように、手(つまり足)に
ジギタリスの花をはめたという言い伝えから来るのだそうです。
そのとき、ふと思い浮かべたのが、
ピーターラビットのおはなしのシリーズ。
たしか、どこかにジギタリスの花があった…。
家に帰って探してみましたら、
『あひるのジマイマ』のなかにありました。
そう!
きつねの紳士が腰掛けている前に、ジギタリスの花!
そしてきつねの紳士の家のまわりもジギタリスの花!
そぉっか!
ポターはジギタリスのそんな意味をひっかけながら、
この花をきつねの紳士のいる場所に描いていたのね!
うふふっ、楽しい発見♪
ところで、そのジギタリス、
葉っぱに毒があるそうです。
若葉がやわらかくて美味しそうだからって、
スープにしちゃあ、だめですよ…と、係の方から説明を受けました。
|