兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2014年09月11日(木) 一生根に持つぞ

ゆっくりとゆっくりと明け方がやってきて、ようやく回診が始まった。
が、回復室の4名の中、私の先生だけやってこない。

水が飲みたいよ……背中の麻酔がどうなってるか気になって寝返りが打てないよ…背中がだるいよ床ずれになるよ…。
と、不快な時間を延々と過ごす。

そして昼近く、ようやく来てくれた先生が、お腹の中を攫って様子を見、そしてようやくの水! ……どれだけ美味いだろうと思ったら、そうでも、ない。

……なんでだろ。

そうです、体が不快すぎて、そしてお腹が減りすぎて、体が受け付けないのです。

寝返りを打ってもいいことになったけれど、この時点ではまだ、麻酔の管が背中から首筋まで、寝返りごときでははがれないテープで張られていることを知らず、怖くて寝返りが打てない。体がこわばる…。

それでも、診察後、個室に戻ることができました。

個室に戻った後の事は、あんまり覚えていないです。

資料によると、昼が流動食、夜が3分粥。そうそう、そうでしたっけ。
流動食はほぼ、塩味のお湯と無味の重湯、その他生リンゴジュースと更にお茶、と言うような感じ。3分粥はほんのり塩味のおかゆと桃ジュース、という感じ。
お腹がものすごく減っていたのに、体が受け付けずに残してしまった。ジュースがすごくおいしかったけど、お腹ががぶがぶな感じになってしまった。

で、この日。
歩けと言われていたのです。傷の癒着を防ぐためらしいんですが、じゃあ、午後チャレンジしましょうと言われ、そういわれるからには誰しもが、痛みに耐えて立てるものだと思ってました。

結果、立てませんでした。

痛みは我慢できるのですが、貧血でふらふらだったのです。双子の帝王切開だったため、輸血直前まで血が出てしまったそうな。
だから、座るところまではできても、立ち上がれない。

なんで!? という感じ。

子供たちは別棟の保育器の中で会えないし、体は動かないしで焦る、焦る。
数時間後にチャレンジしても結果は同じ。

ここがね。
一番つらかった。体的にも精神的にも。
だから、誰より旦那さんがちょっとでも顔出してくれたらほんとに嬉しかったと思うんですけど。
……来なかった。
個室に移ったので、面会時間はあってないものになり、電話もオッケーだったのですが、くれたのはメール一本だけという。
後日、まだ回復室にいると勘違いしていたらしいことを知るのですが、なぜ、手術の流れを見ているくせに間違うんだろうと。

ほんとにつらかった。
前日は意識がないようなものだったので、子供が産まれた、嬉しいねという気持ちも話しあえなかったのに、今日話したかったのにこない訳ですかそうですか。
これは引きずるわ。この日記書いてるのすでに10日以上経ってますが、ここの部分を未だに引きずってますわ。

この後数日間は、個室に移ったにも関わらず、出産関係の書類の提出やらで旦那さんはほとんど病室に来ず(仕方ない事ですが)、子供の命名や、保育器の中にいる子供たちのお世話、お祝いの来訪者でまったく二人で居る時間が取れなくなりました。

世の中のこれからお父さんになる男性に言っておきましょう。

子供が産まれたら時間は取れなくなる。
けど、子供が産まれた直後だけは、何をおいても奥さんのそばにいてあげて欲しいですと。

勿論出産の日には居てほしいですけど。
帝王切開の場合はほぼ会えないし、意識もないので、翌日が大事よ!

でも、きっと出産にも翌日にも立ち会えない、忙しいお父さんはきっといるんだよね……私が贅沢なだけか。
いやいやでも、それこそ個人個人の違いですから。
できることをやらなかったということに腹が立っているだけですから! ええ!

この点、出産前のように二人で居る時間が長ければ、すぐ話をして、不満を持っているんだと伝えられるんですが、今の所(23日現在)まったくそのような時間も取れていません。
旦那さんは子供が可愛くてきゃっきゃしていて、それにすら腹立ちを覚えるのは後日の話。

そんな中。
あのKYな叔母が連絡なしにやってきた。

もう。
もうやめて。来ないで。

立てないんだってば。動けないんだってば。しゃべりたくないんだってば。

ああ、私……誰かほかの人が入院しても、手術直後にお邪魔するのは絶対やめようと思いました。




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