| 2002年11月09日(土) |
やるな! 加藤嘉!! |
映画祭1日目。雪降ったべ。今年は里に降りて来るのが早すぎるんでねぇかい? しかし気温的には暖かかった。
さて本日のラインナップは「駅〜STATION」「転校生」「キューポラのある街」「砂の器」の4本と映画評論家田沼雄一のトークショー(?) これで分ると思うがウチの映画祭は随分と渋い選択である。 辛うじて転校生に笑いを見るか、と言う所だがなぜこんなに渋いかというと、城下町と言う事で日本映画しかやらないという取り決めがあるからだ。しかも今日は土曜と言う事もあり、若手よりも老年層を狙った為にこんな取り合わせなのだ。 けれども、古い作品をもう一度スクリーンで見るチャンスでもある。 なかなかやらないものもあるので、わざわざ遠くから出かけてくる人も居る。大変な事だな。
手伝いをしながら、内2作品を観させて貰った。「転校生」と「砂の器」 転校生については何度も見てるんだけれども、どうもつい見たくなる。 結構有名作品だと思うし、今NHKでもドラマやってるね。だからコレの事はすっ飛ばしておいてですな。 砂の器(1974年/松竹製作)が良かったですよ。 出演は丹波哲郎、森田健、緒方拳、加藤嘉。女優さんは…え〜と山口果林と誰だっけな。…忘れてもうた。
**あらすじ** 初老の男性が殺された。だが男性の身元も犯人も分らぬまま捜査が打ち切られる。しかし警視庁警部今西(丹波)と吉村(森田)は星を追い続けていた。手がかりは返り血を浴びたと思われる「シャツ」と殺害された男性の「東北なまり」そして「カメダ」という言葉だけ。カメダを地名と考え秋田へ飛ぶも空振りに終わり遅々として進まぬ捜査。だが「列車の車窓から白い紙を撒く女性」という不可思議な記事から事件は徐々に解決に向かっていく。 **みどころ** 犯人を追い、捕らえる事のみならず、なぜ犯人が犯罪を犯したのかに重点を置いたストーリー。そして背景にされた日本津々浦々の情景。
以下 軽くネタバレ感想 (見たことある人にはクスッという程度)
** どうでもいい編 ** 丹波哲郎が長い台詞を沢山喋っていたよ。この頃はしっかり台本覚えていたんだね。 緒方拳の若い頃を見たよ。なんか凄くハンサムだった。今まで親子の癖にあんまり似てないなぁと思っていたが緒方直人をたくましくした感じで、似てる! 似てるよ!! 大層素敵であった。 加藤剛格好ええvv 流石は大岡越前様だ。んだけどもうちっとピアノ弾くフリ上手だったら良かったなぁ。台詞猛烈少なくてそこしか出番なしもいい所なのに(だのにオイシイ役どころだったなぁ)ちょっぴり気持ちが冷めちゃうべさ。しかも吹き替えの手役のピアニストがねぇ、手がフクフクしてて太ってるんだよ。 加藤剛の手はもっと骨ばってて格好いいぞ!
** 泣かされた編 加藤嘉の話 ** まぁ、最初から犯人はこの人ですか? と思わせておきながら断定しないでやっていくという手法を取っているのだが、お陰様で回想シーンに兎に角泣かされた。 いや、加藤嘉。加藤嘉に泣かされたのだ。 しかしなぜ彼に泣かされたかと書くと、すっかりネタバレになってしまうので書けん!! 葛藤どころだな。「彼の演技力に」泣かされたのだと書いておこう。 加藤嘉と言って知ってる人は少ないだろう。かとう・よし と読むんだけれども、ぶっちゃけ私も良く知らなかったので検索してきた。らば、ファンクラブがあり、ファン6名という楽しいHPを発見した。ファンクラブの会員は、どうもお遍路に行くのがステータス?? なんて面白い…。(砂の器に関係のあるネタでお遍路なんだけどね)あ、いやいや閑話休題。 加藤嘉はつぶらな瞳を持ったおじいちゃんだ。10年も20年もおじいちゃん役をやってると思われる人。どっかで見た感じ…水戸黄門で「苦労掛けてスマンなぁ…げふ、げふ」とやってる人ってこの人じゃなかったっけかー。という感じの人。(実際には違うと思われる) あのつぶらな瞳でじっと見つめられ、悲しそうな顔をされたら誰もがイチコロだと思うね。歩いてても今にも倒れそうで、笑顔を見せても悲しそう。 あうっ…回想シーンを思い出してしまった。(T_T) あのね(我慢できん) 子供を庇って殴られたり、手をぶるぶるさせながら俯いたり、崖から落ちた子供を抱えて巡査を睨み上げたり、辛い状況の中で子供に愛情を一身に注いで戯れる隙間に笑顔を見せたり、すんのよ と言うような所がねぇ…。 それから「あぁああああああぁっ!」って叫ぶ所。あれは、イイ。最高に上手い。 加藤嘉のおかげで場内すすり泣きの嵐だった。 後でまた見よ。 後でもうちっとまともに感想も書こう。蒼太屋のほうも全然更新してないしね。 これじゃあ砂の器のいい所が全然伝わってないと思うもん(汗) 泣いたあとだから実はコンタクト痛すぎて集中できないのだ。 だからと言ってはなんだけれど、ロクでもない感想はここまでちゅーことで。スンマセン。 蛇足ながら加藤嘉は怪人二十面相役をやった事があったらしくてね。 なんとなーく、私はうっすらそれを覚えているみたい。 懐かしドラマスペシャルとかで見たのかもしれないけど。 彼に怪人二十面相役とはテレビ局も思い切ったことをしたもんだー。
*** そういえば今朝前髪を思いきり切りすぎて。見事な眉上ぱっつんカットになってしまった。スタッフの一人に「切り間違えた?」と指摘されたので、「分っても黙っといてくれよ」と言ってみた。 ザク切りって感じか……ま、一ヶ月もすりゃ伸びるべ。 前髪切りすぎると、ユニコーンの『自転車泥棒』を思い出す。
では、また明日。
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