今回はもしかしたらちょいとグロいかもしれません。ご了承のほどを。 自信のない方、ねずみが心底だめな方は読まない方が賢明かと。
池袋駅より徒歩約5分、築40年はゆうに超えるであろう 木造店舗兼住宅が現在の職場である。
ここ最近、ねずみの被害が顕著なのだ。
花を生けておけば翌朝1〜2輪は齧られ落ちているし、 うっかりコーヒー用砂糖なんか置きっぱなしにしようものなら いつの間にやら別の場所に砂糖がブチ撒かれている有様。 周囲が飲食店だらけなのと、古い木造ゆえ ある意味仕方がないかもしれないが…やはりいい気はしない。 姿を見かけたことなど数知れず。
でも、実はこういう騒動は初めてじゃない。
以前長くいたドラッグストアでも、そうだった。 4階のうち1・2階以外は全て飲食店で、おまけに古いビルだから まさに縦横無尽に奴等の通路があったらしい。 ちょっとした栄養補助食品から猫エサが被害に遭ったかと思えば 別階のスナックじゃスルメ10枚の束が縦に 齧られて全部パーだとマスターが嘆く始末。 一人余裕だったのは銀座で修行していた地下のバーテンさんくらいだ。 『銀座じゃもっと大きいのいたぜー♪』 …自慢にも何にもならないだろ。それは。
勿論、手をこまねいていたわけでもなく 商品である殺鼠剤やねずみ取りを使ってはみるものの、あまり効果はない。
そんなある日、開店準備を終えて化粧品を整理しようとしていたコの
『ギャァァァァァ!!』
という悲鳴と、脱兎の如く逃げ出す姿に皆呆然。 何事かと彼女が開けっぱなしにして逃げ出した引き出し (普段化粧品や医薬品のストックが入っている) を覗き込むと、そこには小指ほどのピンク色した物体5つがもぞもぞ。
……生まれたてだよ。これ。
さすがにこの時ばかりは、鳥肌どころの騒ぎじゃなかった。
それまでに無理矢理粘着シートから逃げようとして 全身ズル剥けの奴やら、原型をとどめないほど時間が経過した奴やらは 見てきたけれど、生まれたてって。 っつーか、よりによってこんなとこで生まんでも。
その後どうやって処分したのかは忘れたが、あの光景だけは いまだに忘れようとしても忘れられない。
あー寒気がしてきた。
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