いやはや昨日の東京は、暑かった。 暑いながらも梅雨入り前の貴重な晴れ間、やはり走る。
家を出た時は多少風があるかなという程度だったけれど、 案の定土手は結構強く感じるため ギアを軽くして、ひたすらクランクを回すことに専念した。
それにしても風そのものが蒸し暑い。 5月末だというのに真夏に等しい風は、まだ慣れていない体に かなりキツく感じる。 ボトルの水がみるみるうちに減っていく。 向かい風にグチを言ったところで始まらないけれど それでも何故かクランクは止めない。
嫌ならその場で引き返してもいいはずなのに、そうしないのは 半分が意地、半分は追い風に乗る楽しみ。 これなら下手すりゃ行きの倍近くの速度で帰れるはずだ。
帰り道、追い風に乗っていたら不思議な感じに気がついた。
体のどこにも風を感じないのに、周りの草は揺れている。 自転車に乗っていれば最低限自分の風圧くらい感じるものだが、 それを全く感じないのは、風の向き・風速・走る速度などが 偶然にも一致してしまったからだろう。 一番動かす脚にすら風を感じないのは、本当に不思議な感覚である。
帰宅してニュースを見て、今年一番の暑さだったことを知った。
でもそんなことどうでもよくなったんだ。 また一つ、面白い発見をしたのだから。
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