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『後輩』■2003年02月21日(金)




夕方、指導を中断して自宅に帰る時だった。

僕が、携帯の電波オフ・モードを解除すると、××県にいる友人からのメールを受信した。

何でも、××県では、2月にシュークリームを1個39円で大安売りする祭り?があるらしく、

“日曜日にシュークリーム30個、お前んちに届くから!××県の魂を受け取れ”

と書いてあった。

なんだそりゃー?

生徒と一緒に爆笑していた。





つか、30個も食えねえじゃんって話になって。

生徒の家に1箱(10個)、僕の家で10個、あと10個どうするか。

「そういえば、先生さー、今年、私と同い年の受験生を受け持ってるんでしょ?」

ああ、そうだけど。

今年度、僕は彼女以外にもう一人男子高校生を請け負っていた。

その彼は、すでに希望する大学に合格していた。

受験が終わってからは、一度、一緒にトレーニングをしたりしている。





「その子の家に届ければいいじゃん!で、私も一緒に着いてくのー。」

生徒は以前からこの男子高校生に会いたがっていたが、僕が拒否していた。

僕が『生徒』とややこしい状況とはいえ、付き合っていることを同じ生徒である彼が知れば、彼はどう思うのか、僕は心配だった。

んー、なんて言って紹介すんだ?

「彼女でーす、って。マズイかなあ。」

その男子高校生は、僕と同じ高校で、後輩にあたる。

彼が高校1年生の時から受け持ち続けてきていて、ほとんど兄弟のような仲になっていた。







まあ、いつかは知れることだろう。

その『後輩』は、以前に僕の携帯の待ちうけ画面で生徒の顔を見て、「超かわいいじゃないですか!?会ってみたいっす!」と言っていたし。

そのことを生徒に伝えると、彼女は、じゃあ、何着て行こう?とノリノリだった。





結局、僕は『後輩』に次の日の朝ジョギングする約束を取り付け、そのときに『生徒』のことを話すことにした。


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