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二人のはじまり 10■2002年03月30日(土)
「わたしはもっともっと傷つかなきゃいけない。」
僕はその意味がわからず、どうして?ときいた。
生徒は答えの代わりに、今まで彼女自身が体験してきた「傷」を語った。
彼女はもう、あまりに多くの傷を受けていた。
聞き終えたあと、僕は慰める事も出来ないくらい状態だった。
人が受けた傷なのに、自分がそれを受けたように苦しんでいた。
自分のことのように辛い、僕はそう言うのが精一杯だった。
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我儘な僕たちは
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