Experiences in UK
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2004年12月13日(月) 第69-70週 2004.11.29-12.13 グルメ・バーガー・キッチン、ロンドンのドイツ村

(グルメ・バーガー・キッチン)
パットニーのハイ・ストリートに、かねてから気になっていたハンバーガー・ショップがありました。グルメ・バーガー・キッチン(gourmet burger kitchen)という名のその店は、いつ見ても超満員で、客が列をなしていました。
先日、比較的すいている時間帯にたまたま店の近くを通ったので、テイク・アウェーで購入してみました。店名の通り、日本にもいくつかある高級路線のバーガー・ショップです。

どういう具合に「高級」なのか?素材と調理法にこだわり(もちろんオン・デマンドで調理する)、オリジナリティに富んだ各種バーガーはどれも魅力的で、私がセレクトしたブルー・チーズ・バーガーはチーズ好きの私には大変に美味でした。
食べる前にぎょっとするのが、バーガーのサイズです。ビッグ・マックの三倍ほどありそうな巨大バーガーが標準で(小さめのジュニアでもビッグ・マックより大きい)、食べるのには大いに苦労します。価格は、一個7〜8ポンド(1500円くらい)と高めですが、納得の味と分量でしょう。

同店のウェッブ・サイト(www.gbkinfo.co.uk)を覗くと、「グルメ・バーガー・キッチンは、厳選された新鮮な素材を使って栄養価が高くて洗練されたバーガーを作ってきた」とあり、他の凡百バーガーとの違いを長々と説明していました。同サイトによると、メディア等で「バーガーのロールス・ロイス」などと持ち上げられているとのことです。
厳選素材だけではなくて、分かりやすいこだわりが人気の秘密のような気がします。日本人にとっては余りに大きすぎるので、日本進出は難しいでしょうが。
現在、ロンドンには六店あるそうです。

(ロンドンのドイツ村)
実は先週末から、クリスマス・マーケットめぐりを主目的としたドイツ小旅行を予定していたのですが、諸般の事情からキャンセルせざるを得なくなりました。そこで、ドイツ気分を少しでも味わうために、近くのドイツ食材店でソーセージやドイツ・ビールなどを買い込んできました。

うちから車で15分程度のハムという町(ハム・ハウスのある所)に、数軒のドイツ商品を売る店が集まっている場所があります。肉屋さん、パン屋さん、ワイン屋さんなど、どれもドイツ人向けにドイツのものを売っています。確認はしていませんが、周辺の住宅の様子もどこかイギリスっぽさがないので、ドイツ系の人たちが集まっている地域なのかもしれません。
駐車場には、ベンツやポルシェなどドイツ車が目につき、英国のものとは異なる趣のナンバー・プレートを付けた車が数台止まっていました。

我々の目当ては、なんと言ってもドイツのソーセージです。これまで英国の食材で口に合わないモノはいくつかありましたが、いまだに甚だしい違和感が消えないのが、パリッとした感じが全くない英国のふにゃふにゃソーセージです。イングリッシュ・ブレックファーストなど伝統的な英国料理にソーセージは付きものですが、必ずふにゃふにゃソーセージか出てきます。我々日本人がよく食べるパリッとしたソーセージは、スーパーなどでもまったく見かけられません。ドイツから輸入したパリッとしたソーセージも店頭に並んでいてもいいと思うのですが、なぜか全く見あたらないため、ドイツ食材の専門店で買い求めるしかないのです。

この日は、おやつにドイツ・パンを食べ、夕食時にドイツ・ビールを飲みながらドイツ・ソーセージを食しました。ビールに関しては、味覚が完全に英国化しているせいか、あまり美味しく感じられませんでしたが・・・。

(ナーサリー授業参観)
先週水曜は、三歳の長男が通うナーサリー・スクール(幼稚園・年少組に相当)の今年最終日でした。園児たちがお芝居を演じるというので、午前中だけ休暇を取得してビデオ片手に親バカ参観に出かけました。
30分程度のお芝居で、子供の話すせりふはほとんど無くて筋はよくわかりませんでしたが、20〜30名くらいのこどもたちが、それぞれに工夫した衣装を身にまとってナーサリー・ライム(マザー・グース)と呼ばれる英国の童謡を唄い、踊っている様は微笑ましいものでした。

長男は、シェパード(羊飼い)の役でした。事前に先生から、羊飼いにふさわしいガウンのような衣装を持たせてください、と言われていたのですが、そもそも羊飼いの着用するガウンのようなものとは一体何なのかがよく分からず、また子供の着るガウンもなかったので、似たようなモノだろうという勝手な判断のもと、洋服の上に浴衣をまとわせて送り出しました。
本人はお芝居(お遊戯会?)をエンジョイしていたようですが、見ていた方からすると、ただでさえ白人のこどもたちとは髪の毛の色や容貌が異なるのに、着ているものまで頓珍漢だったので、完全に浮いているなあとちょっと冷や汗ものでした。もう一人いる日本人の子供は、クリスマス・ツリーの役ということで、それっぽい衣装を身につけて溶け込んでいたのでなおさらでした。
自分が浮いていることなど長男本人は何も分かっていないので、親としては無責任に「まっいいか」と考えているのですが、見ていた英国人の父兄にとってはかなり異質感があったことでしょう。感想を聞いてみたいものです。


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