もうすぐ冬になりますあなたと別れた冬になりますまた会おうと手を握ったのは年明けすぎた焼き火の中でふりかえった頬が赤く照りちらちらと降る火の粉のあいだ燃え尽きて見失うたくさんの灯(あかし)今どこに 居ますかまだあの炎を抱いていますか手紙が無理なら 電話でもいいそんな言葉はのみこみますただ まだ 里の傍立ち尽くす姿さえ思えば今度こそ焼け落ちてしまう冬