彼だけだった - 2003年07月04日(金) 土曜日の夕方からODして。 日曜の朝にお茶を入れている途中で一瞬意識をなくして、 持っていたティーサーバーが割れて、それで、右手を切った。 気が付いたら、一面、血だらけだった。 自分もパジャマが真っ赤だった。 昔習った救急法が頭をよぎり、 傷口を洗って、止血しようとするが、ぽたぽた流れ出てきて。 タオルで圧迫法をして、必死に押さえて座り込んだ。 怪我をしたのが右手なもんだから、両手がふさがってしまう。 どうしよう・・・と必死で考えても。 電話できるところは彼のところしか思い当たらなかった。 家族にはこんなところ、見られたくなかった。 今まで必死で隠してきたものが、全てばれるのも嫌だった。 血が止まらないというのに、まだ、そんなことを考えていた。 幸い、彼は徹夜明けの仕事が終わって帰ってきたところだったようで、家に居た。 「救急車の方が早い」と言いつつ、来てくれた。 止血してもらって、服を着替えて、救急病院に連れて行ってもらった。 彼が来てからは、震えが止まらなかった。 病院の診察まで一緒に来てもらった。 7針縫う間も、化膿止めの点滴している間も。 情けなくて、泣けてきた。 家まで送ってもらって。 仕事までの間、側にいてくれた。 よけいな薬は全部彼に渡して処分を頼んだ。 別れるかどうするかなんて話をしていたのに。 一番困った時、助けを求められるのは、彼しか居なかった。 その彼は、今日、仕事で新しい町へ行ってしまった。 この町では仕事がないからって。 怪我をした翌日、病院へ行った帰りも、 残っている仕事をするのに忙しいのに、 病院に迎えに来てくれて、家まで送ってくれた。 本当に急いでいたようで、家に上がらず、帰っていった。 淋しかったけれど。 そんな無理までしてきてくれたんだなとも、思った。 怪我をしてから、仕事にも行けないので、 消毒しに通院する以外、ぼーっとしている。 もし、私が婚姻届を出す決心をできていたら? 彼は、遠くへ行かなかった? もし、私が、あの時彼のことをもう少し待てていたら? いろいろ考えてしまう。 彼が遠くへ行くことが、 どうしようもなく、淋しくて、悲しくて、 泣けてきて仕方がなかった。 今度、怪我をしたら、本当に救急車しかないな。 昨日の夜も、仕事の合間、忙しいのに、会いに来てくれた。 もうそろそろ、無事に、ついているのだろうか? ここ何日かずっとまともに寝てないはず。 それで、長距離運転していったから。 大丈夫なんだろうか? 「また会いに来るから」と言ってくれていたが。 これから、私たちの関係って、どうなるんだろう? 彼にこの町の家はなくなったんだ。 車で5時間と言っていた。 儲けがいいってことは、仕事が大変ってことでしょう? この町に家がないんだから、 そこの仕事の後、どこに住むかも分からないでしょう? 彼がこの町を出る前に。 怪我なんかしなかったら。 私と彼はどうなっていたんだろうか? もっと、あっさりと、別れていただろうか? 私は、こんなにも、淋しいと思っていただろうか? 思っていても、仕事をしながらだったら、 そんなにそれだけを思う余裕もなかったかな。 そんなこと思いながら仕事して、交通事故でも起こす前に、 自分が怪我して車に乗れなくなって、ラッキーだったのかな。 私は怪我をしてどうしようもなくなって。 初めて全面的に彼に甘えたような気がする。 普通の状態なら、タクシーで帰れば済むところを、 彼がいいと言ってくれたからといって、迎えに来て欲しいなんて、 言えなかったんじゃないだろうか? 昨日の夜、昼頃には終わる予定だった彼の仕事が、 いつになっても終わらなくて、 ただ待っているしかできない夜はとても長かったけれど。 結果的に彼の仕事が終わったのは、今朝出発の直前らしい。 そんな中「どうせ待ち時間だから」と、会いに来てくれた。 本当は「向こうに行く前にお風呂に一緒に入ってよ」と、頼んでいたんだ。 右手が使えないから、左半身がまともに洗えないので。 でも、さすがに、徹夜続きの彼に、言えなかったけど。 彼はその約束を果たすつもりできてくれたみたいだったけれど。 少しでも、休んでいって欲しかった。 お風呂に入れてもらったために、 彼が疲れて、交通事故でも起こしたなんて聞いたら、 本当に、入院もんだわ・・・と思ったから。 これから、どうなっていくのだろう? もう、今は、ごちゃごちゃで、わけが分からない。 ただ、自分が情けなくて、心細い。 -
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