こ
れ
は
彼
女
の
墓
標
、
彼
女
の
遺
書
。
遺書と屍
羽月
MAIL
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2009年04月19日(日) ■ |
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みえないふりしてはしりだした 注ぐ愛も 柔らかな心も やさしかったひとも 何もかも傷つけて生きた 肯定してしまえ、とわらう どうせいきていたかったくせにと
深淵の底は浅く、手を伸ばせば届いた いつだっていつも、被害者のふりをしたかっただけ でも誰にも気付かれないのなら、死んでいるのと同じだって思った 無為に生きるのならば、それよりもずっと
限界は見えてた 走れないの知ってた 歩きたくなんかなかった 眠り続けたかったただのわがまま 行きたくなんてなかった 生きたくなんてなかった 本能が嘘つきって笑った 悲鳴は溶けて 涙は枯れて 血は沈んだ 笑えるくらい どこにも行けない どこにも行かない 足があろうとなかろうと同じに いつか許されるだろうってわかることがいちばんこわかった
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