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遺書と屍
羽月
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2009年03月03日(火)



こころを圧迫する、重責とか、色々。
ほんとうは、そんなの、無いの。
知ってるよ。
そんなもの、無いの。

締め付けられるみたいな、痛みとか。
そういうの、全部。自分のせいなの。
誰かのせいとかじゃない。
もう言い訳はできない。
いつも、誰かのせいにしてきた気がするけど、そんなんじゃなかったの。
ぜんぶ、自分がやってきたことの報いなの。
今日するのは苦しい。
でも、明日はもっと苦しい。
明後日は、もっともっと苦しい。
ぜんぶ、報いなの。自分のやってきたことの、結果なの。
因果応報は、絶対だよ。絶対来るよ。
怠惰の報いは、人を傷つけた報いは、無関心の報いは、必ず来るの。
自分のせいなの、ぜんぶ。ぜんぶ。ぜんぶ。
知らないふりして、笑って、笑って誤魔化して、
その報いが、来るよ。来るよ。
今日出来なかったから明日にしようって? 明日に回そうって?
そんなの無理だったって言ってるじゃん、出来なかったって言ってるじゃん、
明日はもっとやりたくなくなる、そうやって、殻にこもって、身動き、できなくなった。

全部報いなの。自分のせいなの。
もっと苦しくなる。つらくなる。
わかってることが、くるしい。

*

 とけあうことができないとしりながら
 いつかはできるといっていたの
 うそばかりのそれはくさっておちた
 したいのような赤だった

 にぎりしめたてをはなすのはこわくて
 つないでいたからくさっておちた
 すきまのないようにあわされた
 じぶんじしんのうでだった

 きりおとすのも
 はなすのも
 ねつをもちはじめた自己愛も
 あさましくすがりながらだきしめていたかった
 いつかみた空も
 いつかみる道もいらないからと
 懇願よりもふかくいのった

 だけど
 だけど ああ!

 腐り落ちた腕の代わりに残された足が哂う
 「行かなくちゃ」
 止める間もなく駆け出した、「行かなくちゃ!」
 腕がなくても
 羽がなくても
 ここにたったひとりだって解っても
 泣きながらそうやって行くんだって
 わからなくても走るって
 座り込んだ絶望も
 虚無の色をした雨も
 約束を土に埋めて走る、何かを見つけるためじゃなくて、何のためにでもなく