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2002年05月06日(月) |
へなちょこキャンプ/『おむすびちゃんとの出会い』 |
注)この日記はキャンプから返ってきてからつづっている。 しかし、まるでその日につづっているようなインチキ日記である。
この日の日記は5月5日の出来事だ。 インチキ日記なので書き終わってから日にちがずれていることに気づいた。 しかしその辺はおおらかな気持ちで読んでくだされ。
今日でキャンプ最終日を迎えるはずだったが、あまりにも楽しかったため思いきってもう1泊延長することに決定!!
今日の朝食は…
凝りもせず、汚物のような鍋の残りに(まだ残ってるのか!!)さらに野菜をプラスしてスープにして食べた。 それにパンとコーヒー。
もう1泊するには、食料と、それとアル中気味の我々には大切な酒類も買出しに行かねばならない。
そこでお隣さんに出かけてくると声をかけた。
お隣さんは昼食をとってから帰るとのこと。 たった3日間のお付き合いだったが、お隣さんグループは全員キャラが濃かったので3年もお付き合いしてきたような気がする。
私達が留守の間にいなくなるようなことはないようなので少し安心した。 やはりお別れの挨拶をしたいから。
キャンプ場の近くには店がないので、車で40分ほどかかるスーパーへ行った。
開店時間前に到着してしまったが、すでに店の前には開店を待つ主婦達がたくさんいた。
私の時計ではとっくに10時になっているのだが、どうやらガラス越しに見える店内の時計は5分ほど遅れていてまだ開店する気配はない。
しかし誰一人としてイライラしたり怒ったりする人がいない。 のどかなところだ。
買い物から帰ってくると、まだお隣さん達が片付ける様子もなくのんびりとしていることにホッとする。
しかしここのチェックアウトは1時なのだが、お隣さん、こんなにのんびりして大丈夫なのか?
お散歩綱から開放されたPちゃんが私達のサイトに1匹で遊びにきた!
一目散に旦那の所にやってきたのだが、やはり旦那に惚れているようだ。
Pちゃんはトレーナーを着ているのだが(多分私が着ているトレーナーより高いと思われる)Pちゃんの取り巻きの子供達にまだ他に服を持っているのかと聞くと
「はい。まだたくさんあります」
と答えてくれた。(礼儀正しい子だった)
「PちゃんってちょっとSMAPの仲居クンに似てるよね」
と私が言うと子供達はみんなで笑ってくれた。
Pちゃんのトレーナーの腕部分に
「51」
という番号がデザインされているのだが、どんな意味が隠されているのだろう…。
のんびりと時間は過ぎ、いよいよお隣さん達は帰り支度にはいった。 (もうとっくにチェックアウトの1時は過ぎ、すでに3時を過ぎていたが、慌てる様子もなくおおらかに作業していた)
「ねえ、なんか寂しいね」 「うん。まさにふつちゃんの『ソ〜♪ファーラウェ〜イ♪』だね」
と、私達はお隣さんの片付けを見ながら寂しがっていた。
そんな私達をしり目にPちゃんは、相変わらず綱から解放された喜びを満喫しているようだ。 ご主人が忙しいことをいいことにPちゃんは、
ご主人のスポーツバックに向かって高らかに右足を上げているではないかっ!! 私達は同時に
「あっっ!!」
と声をあげた。
私達は子供の頃から犬との生活を経験している。 あのポーズの次に何が起こるのかは安易に想像できた。
…あーあ…。 Pちゃん・・・。
Pちゃんは涼しい顔をして私達のところに再び寄ってきた。
「Pちゃん。このことは3人の秘密にしてあげる。そのうちあのバックは乾くはずだから…」
と、旦那はPちゃんと男の約束を交わしていた。
そんな旦那の配慮もPちゃんには関係ないようで…
「あっ!!だめ!Pちゃん!!」
今度は草むらの中に埋もれていた、昨日私達が食べこぼしたと思われるひき肉を見つけホグホグと食べていた。
いくらシャンプーのいい香りがしても、いくら「51」のかっこいいデザインを着けていてもPちゃんはやはり犬であった…。
いよいよお隣さんはすべて片付け終わった。 お別れのとき。
「すみませ〜ん!シャッター押してもらえますか?」
Pちゃんのお母さんがカメラを持ってお願いにきた。 最後に集合写真を撮るようだ。
旦那はカメラを受け取ると
「じゃ! いきますよぉ〜!!」
と、普段は煙のような声の持ち主なのに信じられないほど大きな声を張り上げた。
恐らく万感の思いを込めての発声だったのだろう…。 そしてさらに…
「もう1枚撮りま〜す!」
と、積極性も発揮していた。
「今度は秋に会おうなっ!」
と、Pちゃんのお父さん。
1台ずつバイバイをしながら車を見送る私達。
さようなら。 なんだかとっても楽しい3日間でした。 楽しい思い出をありがとう…。 Pちゃん愛してるよ。
無言で手を振る私達の頭の中ではもちろん 「ソ〜♪ファ〜ラウェイ♪」 が流れつつ、家に着くまでにお父さんのスポーツバックが乾いてくれることを祈るのであった。
取り残された私達はしばらく心にぽっかりと穴が開いた状態であった。
しかし、その後すぐに
「おむすびちゃん」
という、それはそれはプリティーなレディーに出会うのである。
そしてこの後、強風のため私達のタープがメチャメチャに崩壊し、
ちんまりと車の中で夕食をとるはめになるとは(車の中は荷物だらけで私達に許されるスペースは1畳分にも満たないのだが、そんな空間で身体を折り曲げての食事)この時の私達はまだ知らずにいた。
こんな長い日記を最後まで読んでくれてありがとう…。チャオ♪
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